今日も、揺れております。
弱まったし、回数も減ったようですが、時折 「 ドーン 」 と来ます。
カァちゃんが、こんなにジーッと動かないのは、見たことがありません。 (笑)
ヒゲも気分を変えて、昔話でも思い出してみましょう。
「 マスター! お酒二本といかなごのクギ煮ね。 」 と言いながら、
田園のカウンターに座られました。
いつもは、某損保会社の方々と一緒ですが、今日は珍しくお一人です。
話しは盛り上がり、ヒゲと共に酒も一升近くすすんでいった時です。
T田さん 「 所で、マスター! 今度、俺の親父を連れてきて良かネ? 」
許可を求める雰囲気です。
ずいぶん変な(!)質問をするんだナと思いながらも、
当然ヒゲは 「 もちろん大歓迎ですよ。 」 と。
暫くしての或る日、親子でベンガラ色のカウンターにおいでの時に、質問の意味が分かった。
T田さんの親父さん 「 おう、大将! “ 剣菱 ” の超特級!を二本つけてくれ。 」
ヒゲ 「 あの~ うちの店は、サントリーウィスキーと灘・伏見の酒は手に入らないんです。 」
ヒゲとしては、やんわりと断わったつもりでした。
但し、この手の剣菱フリークは少々厄介です。
親父 「 うん、ウン、そうか、そうか、手に入らないのか(薄笑)。
じゃあ、剣菱の一級酒!でイイから。 」
超特級を一級にグレードダウンして、向こうも折れてきたつもりでしょう。
ヒゲ 「 あの~ 灘の酒は置いて無いのです。 だから剣菱も御座いません! 」
親父は驚愕の表情で、ヒゲとバックの酒冷蔵庫を交互に見つめます。
親父 「 これだけ酒が在って、灘の酒は一本も無いだと~?
じゃあ、なんば飲ますっとや? (怒気) 」
ヒゲ 「 じゃあ、先ずは、この “ 一の蔵・超辛の無鑑査 ” でいきましょうか。 」
親父 「 な、な、無鑑査ってえ、何のこつかい? 」
ヒゲ 「 ま、ざっと言うと二級酒のことですタイ。 www 」
親父 「 !?? なに~っ オルは(俺は)二級酒!飲むごつ、落ちぶれちゃ居らんバイ。(怒)」
ヒゲ 「 まあ、試しに、その二級酒とやらを飲んでみて下さい。 」
親父、しぶしぶ、グイッとあおる。
「 ?? 何や、分からんタイ。 もう一杯! 」
今度は、ちびちび味わいながら ・・・
「 コレが二級酒てや?はぁ~なんて美味か酒や。超特級の間違いじゃぁなかつかい? 」
時代は、80年代。 昭和が色濃く残っている頃。
大東亜戦争を生き延びたヒゲの父親や、このお父様達がまだまだ達者でした。
この人達の特徴のひとつは、権威主義者が多いこと。
世間で、大手と云われるところには、盲信するのです。
つまり、テレビCMが多い程、立派な会社の証しです。
だから、酒類で云うと、サントリーウィスキー、灘・伏見の日本酒が、No.1と云うことに。
♪♪ 酒は~ 大関 心いき~ ♪♪
更に、権威附けは、級別にも及びます。
ランク一位の超特級から、次は特級、更に一級まで。
庶民は、当然一級酒を頂く感覚です。
二級酒は、日雇い労働者の酒と思われていました。
当然、CMナンバーワンの灘の酒と、ランク一位の超特級の掛け算が、
その頃の最もハイクラスなチョイスでした。
ソレを、事もあろうに、ヒゲが二級酒を提供するとは。
ニコヨン相手の食堂であるまいし。
T田さんの親父さんが激怒するのも、むべなるかなでしょう。
ついでにもう一つ説明すると、この手の方に、いわゆる冷酒を提供すると、
「 俺は、ひや酒飲む程落ちぶれちゃ居らんバイ! 」 とのセリフが返ってきたモンです。
日本酒の級別制度があった時代の、様々なドラマのひとつで御座いました。
http://blog.with2.net/link.php?1046790
↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。
弱まったし、回数も減ったようですが、時折 「 ドーン 」 と来ます。
カァちゃんが、こんなにジーッと動かないのは、見たことがありません。 (笑)
ヒゲも気分を変えて、昔話でも思い出してみましょう。
「 マスター! お酒二本といかなごのクギ煮ね。 」 と言いながら、
田園のカウンターに座られました。
いつもは、某損保会社の方々と一緒ですが、今日は珍しくお一人です。
話しは盛り上がり、ヒゲと共に酒も一升近くすすんでいった時です。
T田さん 「 所で、マスター! 今度、俺の親父を連れてきて良かネ? 」
許可を求める雰囲気です。
ずいぶん変な(!)質問をするんだナと思いながらも、
当然ヒゲは 「 もちろん大歓迎ですよ。 」 と。
暫くしての或る日、親子でベンガラ色のカウンターにおいでの時に、質問の意味が分かった。
T田さんの親父さん 「 おう、大将! “ 剣菱 ” の超特級!を二本つけてくれ。 」
ヒゲ 「 あの~ うちの店は、サントリーウィスキーと灘・伏見の酒は手に入らないんです。 」
ヒゲとしては、やんわりと断わったつもりでした。
但し、この手の剣菱フリークは少々厄介です。
親父 「 うん、ウン、そうか、そうか、手に入らないのか(薄笑)。
じゃあ、剣菱の一級酒!でイイから。 」
超特級を一級にグレードダウンして、向こうも折れてきたつもりでしょう。
ヒゲ 「 あの~ 灘の酒は置いて無いのです。 だから剣菱も御座いません! 」
親父は驚愕の表情で、ヒゲとバックの酒冷蔵庫を交互に見つめます。
親父 「 これだけ酒が在って、灘の酒は一本も無いだと~?
じゃあ、なんば飲ますっとや? (怒気) 」
ヒゲ 「 じゃあ、先ずは、この “ 一の蔵・超辛の無鑑査 ” でいきましょうか。 」
親父 「 な、な、無鑑査ってえ、何のこつかい? 」
ヒゲ 「 ま、ざっと言うと二級酒のことですタイ。 www 」
親父 「 !?? なに~っ オルは(俺は)二級酒!飲むごつ、落ちぶれちゃ居らんバイ。(怒)」
ヒゲ 「 まあ、試しに、その二級酒とやらを飲んでみて下さい。 」
親父、しぶしぶ、グイッとあおる。
「 ?? 何や、分からんタイ。 もう一杯! 」
今度は、ちびちび味わいながら ・・・
「 コレが二級酒てや?はぁ~なんて美味か酒や。超特級の間違いじゃぁなかつかい? 」
時代は、80年代。 昭和が色濃く残っている頃。
大東亜戦争を生き延びたヒゲの父親や、このお父様達がまだまだ達者でした。
この人達の特徴のひとつは、権威主義者が多いこと。
世間で、大手と云われるところには、盲信するのです。
つまり、テレビCMが多い程、立派な会社の証しです。
だから、酒類で云うと、サントリーウィスキー、灘・伏見の日本酒が、No.1と云うことに。
♪♪ 酒は~ 大関 心いき~ ♪♪
更に、権威附けは、級別にも及びます。
ランク一位の超特級から、次は特級、更に一級まで。
庶民は、当然一級酒を頂く感覚です。
二級酒は、日雇い労働者の酒と思われていました。
当然、CMナンバーワンの灘の酒と、ランク一位の超特級の掛け算が、
その頃の最もハイクラスなチョイスでした。
ソレを、事もあろうに、ヒゲが二級酒を提供するとは。
ニコヨン相手の食堂であるまいし。
T田さんの親父さんが激怒するのも、むべなるかなでしょう。
ついでにもう一つ説明すると、この手の方に、いわゆる冷酒を提供すると、
「 俺は、ひや酒飲む程落ちぶれちゃ居らんバイ! 」 とのセリフが返ってきたモンです。
日本酒の級別制度があった時代の、様々なドラマのひとつで御座いました。
http://blog.with2.net/link.php?1046790
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本当にお久しぶりです。
>私や家族は幸いにも、自宅で生活できています。
それは何よりです。
避難所生活は大変でしょうから。
ヒゲさんが今、大変苦労されていますから。
でもヒゲさんは、どんな状況でも
ユーモアのセンスを忘れておられません。
すごいです。私ならとても…。
同じ熊本でも、地域で被害が違うのですね。
本当に今回の地震はひどいですね。
>ド、ド、ドドドドッド、と背中を激しく叩かれるような感じで、
>“ゆれ” というより、“たたき” といった感じです。
福岡も揺れていますが、
それほど激しくはありません。
と言いますか、熊本に比べれば、
揺れているうちに入らないでしょうね。
早く熊本の地震が収束して、ヒゲさんはじめ、避難所の皆さんが
ご自分のお住まいに早く帰れますように祈っております。
middle-mountainさんも揺れの際には
十分ご注意ください。
コメント先頭のunknownは私です。
うっかりしてました。地震の影響かも(笑)。
夜間、寝ていると、太鼓の乱れ打ちのように
ド、ド、ドドドドッド、と背中を激しく叩かれるような感じで、
“ゆれ” というより、“たたき” といった感じです。
↑
なんか、マッサージ機、どっちのコース? みたいな(笑)。
私や家族は幸いにも、自宅で生活できています。
最初の地震からもう一週間経ちますが、激甚災害にも、
指定されず、安倍政権、さすが、 すばやい!と感じ入っております。
ご心配、感謝します。
どうされているのか、気になって、気になって
コメントしようにも出来ずにいました。
きっと、他の方たちも同じ気持ち
だったのではないでしょうか。
しかし、ひげさんのこの書き込みに、
ほっとして、良かったぁ~、という気持ちです。
どんな状況でも、お酒をこよなく愛されるひげさんに
こちらが癒やされています。
福岡も微震ながら時折揺れます。
でも熊本におられる方たちのことを思えば
たいしたことはありません。
地震が収まって、皆さんが早く元の生活に戻れることを
お祈りしております。
じーっと動かない
奥様にもよろしくお伝えください。
太宰ならずとも酒飲み共は、美人のお酌で一杯が桃源郷。今は手じゃくで頂くのが当たり前、トホホ。笑
思い出すのが、昔読んだ、太宰治の随筆。
青空文庫にありました。
酒の追憶
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/318_20181.html
“ いったい昔は、独酌でさえあまり上品なものではなかったのである。必ずいちいち、お酌をさせたものなのである。酒は独酌に限りますなあ、なんて言う男は、既に少し荒んだ野卑な人物と見なされたものである。小さい盃の中の酒を、一息にぐいと飲みほしても、周囲の人たちが眼を見はったもので、まして独酌で二三杯、ぐいぐいつづけて飲みほそうものなら、まずこれはヤケクソの酒乱と見なされ、社交界から追放の憂目に遭ったものである。
あんな小さい盃で二、三杯でも、もはやそのような騒ぎなのだから、コップ酒、茶碗酒などに到っては、まさしく新聞だねの大事件であったようである。これは新派の芝居のクライマックスによく利用せられていて、
「ねえさん! 飲ませて! たのむわ!」
と、色男とわかれた若い芸者は、お酒のはいっているお茶碗を持って身悶えする。ねえさん芸者そうはさせじと、その茶碗を取り上げようと、これまた身悶えして、
「わかる、小梅さん、気持はわかる、だけど駄目。茶碗酒の荒事なんて、あなた、私を殺してからお飲み。」
そうして二人は、相擁して泣くのである。そうしてその狂言では、このへんが一ばん手に汗を握らせる、戦慄と興奮の場面になっているのである。
これが、ひや酒となると、尚いっそう凄惨な場面になるのである。うなだれている番頭は、顔を挙げ、お内儀のほうに少しく膝をすすめて、声ひそめ、
「申し上げてもよろしゅうございますか。」
と言う。何やら意を決したもののようである。・・・・”
以上引用
これ読むと「 俺は、ひや酒飲む程落ちぶれちゃ居らんバイ! 」が実感がわきます。(笑)