今日は、ヒゲがお気に入りだった『 むかご 』を使っての仕事をご紹介します。
“ むかご真丈 ” と云うネーミングが一般的で、主に前菜に使います。
シャレ者の料理人は、“ 石垣しんじょう ” と命名するかも。
「シンジョウ」言うても、日ハムのビッグボス新庄とは関係あらしません。
念のために。 (笑)
使うのは、むかごと竹下かまぼこ(熊本のヒゲ馴染みの店)のすり身。
零余子(ムカゴ)は、大きさが不揃いな方が味があるでしょう。
ホラ、何気に 『ふぞろいな林檎たち』 が味があったように!? (薄笑)
すり身をすり鉢に取り、常のごとく当たったら、下処理した塩煎りむかごに混ぜ込む。
コレを、流し缶に移す時がポイント。
軽くひとすくいして、流し缶のコーナーに置きます。
ゴムベラで角に押し込む気持ちで、むかごとすり身をコーナーに詰めます。
この端の方まで気を回すのが、なかなか大事なことですよ。
こうして、先ず、四つ角のコーナーに詰めたら、残りのすり身を中央に置いて仕上げる。
濡らした一文字で、表面を綺麗にならしましょう。 案外難しいもんです。
暫く置いて、蒸しあげる。
充分に粗熱が取れたら、流し缶ごとラップして、冷蔵庫で一晩寝かす。
ここで小咄。 「 京料理と問うて、良く出来た鯛焼きと云う。 」
そのこころは? 「 バリがきれいに削られて、尻尾の先まで餡子が詰まっている! 」
次の日、流し缶から取り出して、真四角に切り出すのですが ・・・ 。
どう、四角に切り出すのが一番合理的か? 熟慮が必要でしょう。
その真四角の真丈を対角線に切り出すのが、実は腕の見せ所のクライマックス!
「 なーんだ! 四角形を単に斜めに切るだけヤン。 」
そんな方は、京都で料理を食べる必要はないでしょう。 (笑)
スパッと切られた断面は、 “ 鏡面 ” みたいに。
両端は、エッジが効いて尖がっている。
その切り口を、見せて盛ります。
切り口は、大小のムカゴが点在している。
不規則なサイズの断面の風情が、まるでお城の石垣積みを彷彿とさせるビジュアル!
良い仕事でしたが、今はお目に掛かる事はありません。
《 ヒゲの仕事ではありません。断面のイメージだけでも 》
http://blog.with2.net/link.php?1046790
↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。
“ むかご真丈 ” と云うネーミングが一般的で、主に前菜に使います。
シャレ者の料理人は、“ 石垣しんじょう ” と命名するかも。
「シンジョウ」言うても、日ハムのビッグボス新庄とは関係あらしません。
念のために。 (笑)
使うのは、むかごと竹下かまぼこ(熊本のヒゲ馴染みの店)のすり身。
零余子(ムカゴ)は、大きさが不揃いな方が味があるでしょう。
ホラ、何気に 『ふぞろいな林檎たち』 が味があったように!? (薄笑)
すり身をすり鉢に取り、常のごとく当たったら、下処理した塩煎りむかごに混ぜ込む。
コレを、流し缶に移す時がポイント。
軽くひとすくいして、流し缶のコーナーに置きます。
ゴムベラで角に押し込む気持ちで、むかごとすり身をコーナーに詰めます。
この端の方まで気を回すのが、なかなか大事なことですよ。
こうして、先ず、四つ角のコーナーに詰めたら、残りのすり身を中央に置いて仕上げる。
濡らした一文字で、表面を綺麗にならしましょう。 案外難しいもんです。
暫く置いて、蒸しあげる。
充分に粗熱が取れたら、流し缶ごとラップして、冷蔵庫で一晩寝かす。
ここで小咄。 「 京料理と問うて、良く出来た鯛焼きと云う。 」
そのこころは? 「 バリがきれいに削られて、尻尾の先まで餡子が詰まっている! 」
次の日、流し缶から取り出して、真四角に切り出すのですが ・・・ 。
どう、四角に切り出すのが一番合理的か? 熟慮が必要でしょう。
その真四角の真丈を対角線に切り出すのが、実は腕の見せ所のクライマックス!
「 なーんだ! 四角形を単に斜めに切るだけヤン。 」
そんな方は、京都で料理を食べる必要はないでしょう。 (笑)
スパッと切られた断面は、 “ 鏡面 ” みたいに。
両端は、エッジが効いて尖がっている。
その切り口を、見せて盛ります。
切り口は、大小のムカゴが点在している。
不規則なサイズの断面の風情が、まるでお城の石垣積みを彷彿とさせるビジュアル!
良い仕事でしたが、今はお目に掛かる事はありません。
《 ヒゲの仕事ではありません。断面のイメージだけでも 》
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まあ〜、こんな時用?に出来合いがあると思えば悪くない。
問題は、手が揃っても、つい昔の便利さが忘れられずに頼ってしまうことでしょうか?笑。
日本酒業界が戦時中に開発した三増酒の便利さが忘れられず、
戦後も引きずってしまった過去がある様に…。
しばらくは宴会なんか無いだろうと上層部の読みで契約社員・アルバイト社員を切ったので大変です。
そんなんで、和食の前菜や椀種は100%近い既製品使用率になりました。
お節の準備に入っていますが、田作りや金団すら作った事が無い20年選手の職人がいますから、
ムカゴ寄せなんて・・・・・です。アメ炊きなんか知らないでしょう。
若い頃の和食のオヤジがすり身好きで、竜眼揚げ・ムカゴ寄せ・裏白椎茸・ハトシなど作ってました。