クロウオ（？）の躍り喰い！

三月中は、コース料理の一品は決まっていました。　『　シロウオの躍り喰い　』　です。
佐賀の玉島川から取り寄せた、少し大振り物でした。
普通は、大鉢に入れて網ですくって食べるタイプですが　・・・
ヒゲが仕掛けたのは、　“　人類の持つ狩猟本能を刺激する狩人風　”　と称して、
一匹一匹、箸で捕まえさせるものでした。　お客さんも大変だぁ～！

　　　　　　　　　　　　　　

そして、啓蟄を少し過ぎた頃、某設計のＢＢちゃんから電話が。
「　マスター、今、高森たい。　“　オタマジャクシ　”　いる？　」
「　いる、いる！　捕まえて来てぇ～！　」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

田園のディスプレイには、ガラスの水盤に泳ぐ　“　オタマジャクシ　”　が、
その日から登場しました。　しっかり、エアーポンプも設置。
折角だから、少しずつガラス鉢に分けてお部屋にも飾りましょう！？　

当日の予約さんに、Ｋ大のＩ先生がありました。
サービス係りが、　「　今でしたら、旬の　“　シロウオの躍り　”　は如何でしょうか？　」
と、注文聞きに。
「　あッ、それならもう頂いたよ。　　もっとも、　“　シロ　”　じゃなく　“　クロウオ　”
　　だったけどね　？？　」
見ると、テーブルで泳いでいた　“　オタマ　”　がいません！
青大将も真っ青な所業で御座いました。
「　そうだなぁ、腹ごなしに純米酒なっと貰おうか！？　」
ヒェーッ、恐れ入りました　（　爆、爆　）

　　それから、４・５日後　・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　よく見ると、オタマに足が出始めています。
時々、外出を試みているのも　・・・　もう店では、飼えません。
我が家の庭に、小池を造って、放してやりました。
尾っぽが無くなった順に飛び出し、いつもはカエルのいない庭も賑やかになるだろう！
そうだ！　ＢＢちゃん達呼んで、句会をやろう！！
　　　　　　　　古池や　　蛙飛び込む　　水の音
本音は、　『　飲み会　』　の口実　！！

そして、二日後　・・・　様子を見に行ったら　！
池は、土がかぶせてあり、オタマは生き埋めになっていました。
犯人は、なんと、内の番犬　『　熊五郎　』　様でした。　（　怒、怒　）
御本人は、ご機嫌にヒゲの周りをウロウロ。
「　父ちゃん！　チャンとやっつけたヨ！　ご褒美チョーだい！　ワン　」

　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　《　熊五郎＆トンカツの思い出の写真　》