田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

新・相棒

2015-09-05 16:33:21 | 2人3脚チンタラ道中
8/26 (水曜日) 明け方、じんわりと、しかしちゃんとした地震を感じる。
昨日の台風の余感が残っているのに、この気持ち悪い揺れはナンだ。
ヒゲは寝ぼけているハズだが、揺れが長い感じがする。

天気の回復しだいで、昼過ぎから、アーケード街に行ってみようと云うことに。
新・相棒の電動車椅子の試し乗りも兼ねてです。
この手のタイプは、主に二種類。
ひとつは、障害者自ら、ステック状のハンドルで動かすモノで自走型。
もう一つは、電動アシストで、介助者が押してあげる事でモーターが作動するモノ。
電動アシスト自転車の動力と良く似てます。
今度のは、このアシスト型です。
街中散策をするには、自宅近くの代継橋を渡らなければなりません。
この橋にはロングの坂道があり、以前の車椅子では、押すカァちゃんに負担が掛かりました。
その負担を軽くしてやるのに、このタイプの車椅子が有効に見えたのです。

その坂道を登る時です。
昨日の台風の風の強さを物語る風景が、あちこちに見えます。
木の枝葉・屋根材の波状の樹脂片やらも、道路わきに散乱しています。
代継橋を降りてからが、大変。
途端に、道のデコボコが煩わしくなります。
そんなガタガタのシャワー通りを抜けると、アーケード街。
やっと、車椅子もスムーズに。
しかし、ここは何処だ??
遊び廻っていた頃とは様変わりです。
ヒゲは、『 バック トウ ザ フューチャー 』 感覚に。
すると、コノ電動車椅子は 『 デロリアン号 』 か! (笑)
           
映画的には、1999年から2015年代の新天街に、タイムスリップです。
かろうじて、S藤時計店だけ記憶があります。
それ以外は、まるで他所の街風景。
右に左に、視線はさまようみたいに、店を追いかけます。

下通りのアーケード街に入ると、県外資本の派手な色のチェーン店が軒並み揃っている。
“ 寿司ざんまい ” の看板を見ると、まるでリトル東京だ。
しかも、その反対側には、 “ 築地 すし鮮 ” まで在る。
昔からの熊本の店は、駆逐されたようだ。
仕方ないとは云え、残念なこと。
この辺まで車椅子で来れば、何処ででも飲めると思っていたが、案外そういう店は少ないのが分かった。
問題は、車椅子の駐車( 駐輪?)場です。
往来の多い所に、デロリアン号を置いとくのはためらう。
やはり、目の届く範囲に留めて置きたい。

そんなンで、選んだ店は、なじみの串揚げ 『 たてき 』 さんです。
一階の一番奥まった所だから、安心して車椅子を入口に置いておかれる。
まだ開店前の時間なのに、無理して入れてもらう。
大阪コースを注文して、ヒゲは繊月のお湯割で、ホッとひと息。
  
この茶釜で、食べるペースに合わせて、揚げてもらえます。
たれは、食材によって色々。
子供達が小学生の頃から世話になっている、気心知れたスタッフさんが居て落ち着きます。
調子よく四杯飲んで、さぁ、帰宅の途に。
この行程も、課題のひとつだったのです。

当然、カァちゃんも酒が入っている。
そんなコンディションで、車椅子を押して帰るのに無理することはないか?
電動アシストの能力が試される時です。
アーケード街を通る時、路面から柱からと、ミストが降りかかる。
焼酎でほてった顔が、ひんやり気持ちイイ。
そして、まだ明るい道をヨイヨイと戻り、我が家に。
二人とも、ばたりとベッドに横たわりました。 (笑)

取り敢えずの課題はクリア~!!
今からは、車椅子でのお出かけが増える事でしょう。
街中で見かけたら、声を掛けて下さいネ。
今晩は、ドイツビールを楽しみに出かけますよ~

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技術革新の功罪

2015-09-02 18:14:16 | ヒゲの毒舌
最近の食品関連での技術革新は、驚くものがあります。
しかし、ヒゲ達古いタイプの人間には、なかなか馴染めないのも多い様です。
例えば、刺し身に添えられる大根のケン。
多少太めの千切りでも、なかなかイイものでした。
ちょっと手間は掛かったものの、刺し身を引き立てる妻として、なるほどの働き。
そんな貴重なケンも、今では市場の一角で、機械が作っています。
       
長~くつながった大根のケンを、大袋に詰め込んで売ってあるのです。
魚屋は、ソレを買うだけで手間要らず。
なんてありがたい製品でしょう。
その長いケンをブツブツに切って、デパ地下鮮魚売り場等の刺し身パックにも便利です。
上げ底代わりに、惜しみなく使えますよね。
だけど、このさらし過ぎて不味いケンを食べさせられる消費者もかわいそうです。
こんなマズイ物、どうして食べなあかんの?
コレで、不味いイメージが付いたケン。
大根を作ってくれた農家さんにも申し訳ない。

熊本県は、椎茸も美味しい国でした。
もう過去形ですが。
今の熊本に跋扈しているのは、椎茸風味の椎茸ばかりです。
見た目は、全く普通の椎茸と同じですが、味は、ただの風味だけです。
ヒゲが現役時代に使っていた、しっかりと椎茸の味がする椎茸は、駆逐されたのでしょうか?
         
菌床栽培と云う名の、技術革新されて便利になった方法で、椎茸は作られる様になりました。
手間が掛からないので、こんなありがたい技術はない。
通販での販売は、今や全部この椎茸ですわ。
田園の店で使っていた原木椎茸は、もう今の時代は求めることは出来ないンでしょうかネ。
          
さて、もう一つも、熊本の名物の話です。
タコと云うと明石ばかりが強調されますが、天草のタコもちょっと小振りなだけで、味は負けてません。
タコ壺漁なんかで、新鮮な蛸がふんだんにあがります。
「 エッ?? だけど、熊本のスーパーやら魚屋さんで頂いたタコなんだが ・・・
  茹で地タコのパックは、あんまり美味しくなかったゾ。
  コレが熊本名物かい? 」
なるほど、おっしゃるとおりで、見た目はきれいな地タコですが、味はタコ風味です。
これも技術革新の名で、駄目になった食材のひとつです。
或る日、魚屋さんが思い付いたのでしょう。
手間がかかる生蛸の塩揉み。
この作業を、洗濯機にさせたらどうだろう?
試しにしてみると、見事に綺麗に洗われていました。 「 やったー! 」
            
見た目には、茹で地タコです。 しかし、味見すると、ヌケ作です。
酢味噌でも付けないと、とても食べられない。
ちょっとした手間暇を惜しんで、かえって味を悪くするのは、残念としか言いようがない。
やはり、洗濯機には、布巾・タオル洗いに専念してもらい、タコの塩揉みぐらい人間の手でして欲しい。

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