写真を見て、「オッ、ヒゲもタイトル戦に登場するぐらい体調が戻ったのか?」
と、思われた方もいらっしゃるかも。
残念ながら、写真の人物はヒゲではありません。
しかし、ヒゲは驚きました。
車椅子のこの対局者、全く知りませんが、凄いとしか言いようがありません。
例えば、ヒゲがタイトル戦に出るとしましょう。
先ず、会場に出向かねばなりません。
熊本市は、バリア・バリバリアリの街並です。
石ころ一個あっても大変な車椅子。
付き添いのカァちゃんが、蛇行運転でバリアを避けて通ります。
特に銀杏通りは、拷問並みのストリート。
雨やらの水はけが良い様に傾斜がついているけれど、これがやり過ぎみたいな傾きです。
傾斜がある道路は、車椅子にとって不倶戴天の要害。
椅子が、真っ直ぐに進めないのです。
おかげで、車椅子を押すカァちゃんの手・腕が悲鳴をあげます。
最近は、手の保護用に特別手袋を使っているようです。
「熊本城にエレベーターを設置します。」と、声高にバリアフリーをアピールしても、
行く途中の通りがこんなにハードルが高かったら、ヒゲ達障がい者は城に着く前に、
討ち死にしてしまう。 (笑)
さて、やっと対局会場に到達。
カァちゃんは、気疲れと筋肉痛でダウン寸前!?
すぐに、ヒゲ排泄の為にトイレを探しますが、これが厄介です。
車椅子ごと入れるトイレなど、なかなかありません。
対局が始まる前には、人工血管の血流を良くして置かねばなりません。
これが悪いと、たちまちエコノミー症候群でバタリと倒れます。
対局場に、救急車が来るハメにでもなったら大騒ぎで迷惑をかけてしまいます。(笑)
そうならない様に、血液にたっぷりと酸素を供給する準備をします。
腹式呼吸で十分に空気を取り入れると、喉などの気管支系がスムーズに。
喉に痰が湧き上がらないように、薬も飲みます。
さあ、盤面は終盤戦に。 当然、持ち時間がありません。
ヒゲの右手親指・人差し指は、術後のダメージで麻痺しています。
問題は、駒を返す時です。
急がないなら、ゆっくり掴んで持ち換えて返せます。
ほら、人間 VS A1の時の代指しロボット君を思い出して下さい。
そのデンソー製のマシーンと同じ様に、一旦駒を掴んで、グルッグルッと操作して反転させます。
人間ヒゲの場合、腕を伸ばした状態では、ますます指の麻痺がヒドくなります。
終盤は、盤の向こう側を使う場面が多くなるハズ。
デンソー・マシーンの時間を食う動作では、とてもじゃあ無いが秒読みには間に合いません。
で、ヒゲは ・・・
例えば、“2三歩成らず!” と指すでしょう。
成らない動作なら、数秒で指せるからです。
すると、相手はけげんな表情でヒゲの顔を見ながら、こう確認するでしょう。
「 コレは、成らず? ですよネ? 」 と。
確認した相手は、何故か、2二に駒を打ってきます。
ヒゲの指では駒返しの次にむつかしいのが、駒取りの動作です。
時間がないから、しょうがない?
更に、“2二歩成らず!” と詰めろを掛けます。
後ろには、飛車の応援があります。
追いつめられた穴熊の相手は、一計を案じます。
2一金打ち! タダです。
ヒゲは、金を掴むのに時間を浪費し、最前の様に “2一歩成らず?”。
相手は破顔一笑して、「私の反則勝ちですネ」 と確認します。
これ程多くのハードルを越えなければなりません。
写真の車椅子の方の病気は、何か存じ上げませんが、何局も闘って決勝まで進まれました。
ヒゲには信じられない、快挙です。
頭が下がります。 「負けました!」
熊日さん、この車椅子の彼の記事を書いて欲しいナァ。
珍しく、このヒゲが、沢山の善い刺激を受けた写真でした!!
http://blog.with2.net/link.php?1046790
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残念ながら、写真の人物はヒゲではありません。
しかし、ヒゲは驚きました。
車椅子のこの対局者、全く知りませんが、凄いとしか言いようがありません。
例えば、ヒゲがタイトル戦に出るとしましょう。
先ず、会場に出向かねばなりません。
熊本市は、バリア・バリバリアリの街並です。
石ころ一個あっても大変な車椅子。
付き添いのカァちゃんが、蛇行運転でバリアを避けて通ります。
特に銀杏通りは、拷問並みのストリート。
雨やらの水はけが良い様に傾斜がついているけれど、これがやり過ぎみたいな傾きです。
傾斜がある道路は、車椅子にとって不倶戴天の要害。
椅子が、真っ直ぐに進めないのです。
おかげで、車椅子を押すカァちゃんの手・腕が悲鳴をあげます。
最近は、手の保護用に特別手袋を使っているようです。
「熊本城にエレベーターを設置します。」と、声高にバリアフリーをアピールしても、
行く途中の通りがこんなにハードルが高かったら、ヒゲ達障がい者は城に着く前に、
討ち死にしてしまう。 (笑)
さて、やっと対局会場に到達。
カァちゃんは、気疲れと筋肉痛でダウン寸前!?
すぐに、ヒゲ排泄の為にトイレを探しますが、これが厄介です。
車椅子ごと入れるトイレなど、なかなかありません。
対局が始まる前には、人工血管の血流を良くして置かねばなりません。
これが悪いと、たちまちエコノミー症候群でバタリと倒れます。
対局場に、救急車が来るハメにでもなったら大騒ぎで迷惑をかけてしまいます。(笑)
そうならない様に、血液にたっぷりと酸素を供給する準備をします。
腹式呼吸で十分に空気を取り入れると、喉などの気管支系がスムーズに。
喉に痰が湧き上がらないように、薬も飲みます。
さあ、盤面は終盤戦に。 当然、持ち時間がありません。
ヒゲの右手親指・人差し指は、術後のダメージで麻痺しています。
問題は、駒を返す時です。
急がないなら、ゆっくり掴んで持ち換えて返せます。
ほら、人間 VS A1の時の代指しロボット君を思い出して下さい。
そのデンソー製のマシーンと同じ様に、一旦駒を掴んで、グルッグルッと操作して反転させます。
人間ヒゲの場合、腕を伸ばした状態では、ますます指の麻痺がヒドくなります。
終盤は、盤の向こう側を使う場面が多くなるハズ。
デンソー・マシーンの時間を食う動作では、とてもじゃあ無いが秒読みには間に合いません。
で、ヒゲは ・・・
例えば、“2三歩成らず!” と指すでしょう。
成らない動作なら、数秒で指せるからです。
すると、相手はけげんな表情でヒゲの顔を見ながら、こう確認するでしょう。
「 コレは、成らず? ですよネ? 」 と。
確認した相手は、何故か、2二に駒を打ってきます。
ヒゲの指では駒返しの次にむつかしいのが、駒取りの動作です。
時間がないから、しょうがない?
更に、“2二歩成らず!” と詰めろを掛けます。
後ろには、飛車の応援があります。
追いつめられた穴熊の相手は、一計を案じます。
2一金打ち! タダです。
ヒゲは、金を掴むのに時間を浪費し、最前の様に “2一歩成らず?”。
相手は破顔一笑して、「私の反則勝ちですネ」 と確認します。
これ程多くのハードルを越えなければなりません。
写真の車椅子の方の病気は、何か存じ上げませんが、何局も闘って決勝まで進まれました。
ヒゲには信じられない、快挙です。
頭が下がります。 「負けました!」
熊日さん、この車椅子の彼の記事を書いて欲しいナァ。
珍しく、このヒゲが、沢山の善い刺激を受けた写真でした!!
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