昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) 一抹の寂しさ

2015-02-21 11:42:29 | 小説
やっと牧子の暮らしぶりに話題が移り、彼は身構えながら聞き耳を立てた。 「まあ、ねえ。なかなかうまくいかないのよ。何度かお見合いはするんだけど、こればっかりはねえ。 といって、変な妥協だけはしたくないし。もう今じゃ、誰も話を持ってきてくれないわ。 そろそろ三十路も近いことだし、とは思うんだけど。 それに、実家がうるさくって。今、思案中なの」 . . . 本文を読む

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