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昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

わたしの見た、おフランス・パリcity (旅行記) 五十三;Last

2013-08-08 19:36:15 | お出かけ


(五十三)

いやいやいや、ゲップが出るほど、堪能させて貰いました。
ありがとうやんした、踊り子さん。

初めの内、わたしの目の前で踊ってくれていた、切れ長の目をした踊り子さん、ありがとうね。
画家の、ロートレックでしたっけ? 気持ちが分かりました。

でも、おフランスと日本では、離れ過ぎてます。
♪かなしいけれど、あきらめよう! あの娘はどうにもならない!♪ ですわ。

ほんとはね、パンフレットにね、その踊り子さん本人かどうかは分からないんですが、載ってるんですよ。
いや、本人さんです、そうでなければいかん! のです。

だからね、逢おうと思えばいつでも逢えるんです。
そしてそして目をつぶれば、フレンチカンカンも思い浮かべられるんですよ。

にしても、ジャン・ギャバンがねえ、舞台に立ったとはねえ。
今でこそファンだと名乗ってますが、正直なところは、アラン・ドロンとの共演がきっかけなんですよ。

スターとしての地位を確立していたアラン・ドロンを、小僧扱いするほどに貫禄十分の、実に恰幅の良いジャン・ギャバンでした。

[地下室のメロディー]は、最高でした。プールに、お札が、プカープカーと浮かび上がっちゃって。
[シシリアン]では、虚仮にしたつもりが、最後には……。

まさに、渋い! です。

それにしても、フィナーレは、凄かった。もう、涙、涙、涙! でした。
外に出たら、空も泣いてましたもんね。

ただね、残念なことは、ステージが狭いんですわ。くどいようですが、がっくり! です。
日劇ダンシングチームのような、総横並びのフレンチカンカンは、観ることが出来ませんでした。

ですので、わたしの愛する踊り子さんは、反対側の二列目に行ってしまいました。
それに、期待(?)していた汗も、結局は飛んできませんでしたし。

泣き顔です。

そうそう、伝わったでしょうか、わたしの気持ちは。
赤と濃紺の横縞模様の、ポロシャツの意味は。
[愛の囚人]だという、わたしの想いは、踊り子さんに伝わったでしょうか…

というところで、パリでの観光は終了しました。短いようで、中身たっぷりの三日間でした。
愚痴のオンパレードだったような気がしますが、すべては、悪天候のせいです。

一桁台の低温と、何よりも雨です。♪恨みぶしー♪ と歌いたい気持ちです。

振り返ってみれば、
夜のパリを歩けなかった自分、コンシェルジェリに行かなかった自分。
ホテルに常駐していた旅行社の社員のせいにしてしまった自分。

ねえ、情けないですね、不甲斐ないですね、小っぽけですね。
気力は体力に比例します。それを補うには、やはり仲間、友人、家族が必要です。

パリは、大人の街です。もう一度来てみたい街です。
そして今度は、ゆっくりと歩いてみたい街です。

もし、許されるものなら、時間をグーンと戻して、
二十代の若い頃に、更には四十代の気力溢れるときに、訪れたいものです。

五十三回という長きにわたってしまいましたが、ホントに最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。

何でもないことを大げさに取り上げて、ワアワアと騒ぎ立てたわたしにお付き合い下さり、ホントにありがとうございまた。
旅行記と言うより、一つの読み物として面白勝田と思って頂ければ幸いです。

ではでは、あなたが、よほどに暇人なのか、わたしの語り口が面白かったのか……
後者だと信じて、とりあえず、bye-byeです。

最後に、この旅行で一番印象に残った写真を掲載しておきます。



追伸です。

帰りの便でのことを、そしてセントレアに降り立ってからのこと、知りたくありません?悪い癖ですね、出し惜しみするのは。折角の涙のお別れが、これで「アジャパー!」ですね。
(お爺ちゃん、お婆ちゃんに聞いてみて下さいな、「アジャパー」という言葉のことは) 
ではでは、リクエストにお応えして、パリからヘルシンキ空港へのことを。

満面に笑みを浮かべて迎えてくれる、C・Aさん。
「ボンジュール!」と声を掛けようとした時、前を行く外人さんが連れて行っちゃいました。

肩すかしを食らったわたしに対し、パイロットさんが「ボンジュール!」
虚を突かれたわたし、ついつい「どうも、どうも」と応じちゃいました。

こうなりゃ、「帰りには、しっかりと握手して帰るぞ」と宣言すると、隣り合わせの同僚のおばさんが、「セクハラになっちゃうわよ!」と、のたまわれるのですぞ。

“いけず!”と口に出来ぬ言葉を飲み込みつつも、そうかもな…と諦めの心に。
通路を挟んだ若者が「言葉が通じれば、OKでしょうにね」と、心優しく。

ヘルシンキ空港到着は、あっという間。
どうすべきか思案するも、何も浮かばぬままに機外へと押し出されていくのか。

C・Aさんのにこやかなお顔に未練を残しつつも、押し寄せる波に押し出されるままに、あぁ、この一歩を踏み出せば、機外へ。
思い切って手を振ってはみたものの、それとてC・Aさんに見て貰えたかどうか。

セントレアに帰り着いてみれば、既に梅雨入りしたとの情報が。
またまた、雨に悩まされるのだろうか。

駐車場で待つバスの横に、自動販売機。あぁ、なんと懐かしい! 文明の利器だ。
早速百二十円を投入して、ボタンを押しましたよ。

あれれ…出てこない。途中で、お金が引っかかってる。
ここで、思案。手にしていたメモ紙を小さく畳んで、投入口から押し込んでみた。

と、ななんと! 出るわ出るわ、大判小判がザックザク。
なんてことは、ありましぇん! が、十円玉がコロコロと。

俺が入れたのは百円玉だ! と、その十円玉を再度押し込むことに。
と、今度は、今度は! 大きい声じゃ言えませんが、百円玉○枚と十円玉が。

どうすべえ、と周りを見回すと、またまたわたし一人が置いてけぼりか? 
慌てて隣の自販機でお茶を購入しまして、乗り込みました。

得したの? 損したの? それは、言わずもがな、ということで。
皆さん、これは冗談です。最後の、ジョークですよ、よろしく! 

*【わたしの見た、おフランス・パリcity (旅行記)】を
もう一度! と思われたお方、是非、訪れて下さい。
[toshichan さんの旅メモ]というタイトルです。


または、 「やせっぽちの愛 敏洋’s homepage」
からでも、入れますよ。

それでは、ほんとに、さようなら!



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