(五十三)
いやいやいや、ゲップが出るほど、堪能させて貰いました。
ありがとうやんした、踊り子さん。
初めの内、わたしの目の前で踊ってくれていた、切れ長の目をした踊り子さん、ありがとうね。
画家の、ロートレックでしたっけ? 気持ちが分かりました。
でも、おフランスと日本では、離れ過ぎてます。
♪かなしいけれど、あきらめよう! あの娘はどうにもならない!♪ ですわ。
ほんとはね、パンフレットにね、その踊り子さん本人かどうかは分からないんですが、載ってるんですよ。
いや、本人さんです、そうでなければいかん! のです。
だからね、逢おうと思えばいつでも逢えるんです。
そしてそして目をつぶれば、フレンチカンカンも思い浮かべられるんですよ。
にしても、ジャン・ギャバンがねえ、舞台に立ったとはねえ。
今でこそファンだと名乗ってますが、正直なところは、アラン・ドロンとの共演がきっかけなんですよ。
スターとしての地位を確立していたアラン・ドロンを、小僧扱いするほどに貫禄十分の、実に恰幅の良いジャン・ギャバンでした。
[地下室のメロディー]は、最高でした。プールに、お札が、プカープカーと浮かび上がっちゃって。
[シシリアン]では、虚仮にしたつもりが、最後には……。
まさに、渋い! です。
それにしても、フィナーレは、凄かった。もう、涙、涙、涙! でした。
外に出たら、空も泣いてましたもんね。
ただね、残念なことは、ステージが狭いんですわ。くどいようですが、がっくり! です。
日劇ダンシングチームのような、総横並びのフレンチカンカンは、観ることが出来ませんでした。
ですので、わたしの愛する踊り子さんは、反対側の二列目に行ってしまいました。
それに、期待(?)していた汗も、結局は飛んできませんでしたし。泣き顔です。
そうそう、伝わったでしょうか、わたしの気持ちは。
赤と濃紺の横縞模様の、ポロシャツの意味は。
[愛の囚人]だという、わたしの想いは、踊り子さんに伝わったでしょうか…
というところで、パリでの観光は終了しました。短いようで、中身たっぷりの三日間でした。
愚痴のオンパレードだったような気がしますが、すべては、悪天候のせいです。
一桁台の低温と、何よりも雨です。♪恨みぶしー♪ と歌いたい気持ちです。
振り返ってみれば、
夜のパリを歩けなかった自分、コンシェルジェリに行かなかった自分。
ホテルに常駐していた旅行社の社員のせいにしてしまった自分。
ねえ、情けないですね、不甲斐ないですね、小っぽけですね。
気力は体力に比例します。それを補うには、やはり仲間、友人、家族が必要です。
パリは、大人の街です。もう一度来てみたい街です。
そして今度は、ゆっくりと歩いてみたい街です。
もし、許されるものなら、時間をグーンと戻して、
二十代の若い頃に、更には四十代の気力溢れるときに、訪れたいものです。
五十三回という長きにわたってしまいましたが、ホントに最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。
何でもないことを大げさに取り上げて、ワアワアと騒ぎ立てたわたしにお付き合い下さり、ホントにありがとうございまた。
旅行記と言うより、一つの読み物として面白勝田と思って頂ければ幸いです。
ではでは、あなたが、よほどに暇人なのか、わたしの語り口が面白かったのか……
後者だと信じて、とりあえず、bye-byeです。
最後に、この旅行で一番印象に残った写真を掲載しておきます。
追伸です。
帰りの便でのことを、そしてセントレアに降り立ってからのこと、知りたくありません?悪い癖ですね、出し惜しみするのは。折角の涙のお別れが、これで「アジャパー!」ですね。
(お爺ちゃん、お婆ちゃんに聞いてみて下さいな、「アジャパー」という言葉のことは)
ではでは、リクエストにお応えして、パリからヘルシンキ空港へのことを。
満面に笑みを浮かべて迎えてくれる、C・Aさん。
「ボンジュール!」と声を掛けようとした時、前を行く外人さんが連れて行っちゃいました。
肩すかしを食らったわたしに対し、パイロットさんが「ボンジュール!」
虚を突かれたわたし、ついつい「どうも、どうも」と応じちゃいました。
こうなりゃ、「帰りには、しっかりと握手して帰るぞ」と宣言すると、隣り合わせの同僚のおばさんが、「セクハラになっちゃうわよ!」と、のたまわれるのですぞ。
“いけず!”と口に出来ぬ言葉を飲み込みつつも、そうかもな…と諦めの心に。
通路を挟んだ若者が「言葉が通じれば、OKでしょうにね」と、心優しく。
ヘルシンキ空港到着は、あっという間。
どうすべきか思案するも、何も浮かばぬままに機外へと押し出されていくのか。
C・Aさんのにこやかなお顔に未練を残しつつも、押し寄せる波に押し出されるままに、あぁ、この一歩を踏み出せば、機外へ。
思い切って手を振ってはみたものの、それとてC・Aさんに見て貰えたかどうか。
セントレアに帰り着いてみれば、既に梅雨入りしたとの情報が。
またまた、雨に悩まされるのだろうか。
駐車場で待つバスの横に、自動販売機。あぁ、なんと懐かしい! 文明の利器だ。
早速百二十円を投入して、ボタンを押しましたよ。
あれれ…出てこない。途中で、お金が引っかかってる。
ここで、思案。手にしていたメモ紙を小さく畳んで、投入口から押し込んでみた。
と、ななんと! 出るわ出るわ、大判小判がザックザク。
なんてことは、ありましぇん! が、十円玉がコロコロと。
俺が入れたのは百円玉だ! と、その十円玉を再度押し込むことに。
と、今度は、今度は! 大きい声じゃ言えませんが、百円玉○枚と十円玉が。
どうすべえ、と周りを見回すと、またまたわたし一人が置いてけぼりか?
慌てて隣の自販機でお茶を購入しまして、乗り込みました。
得したの? 損したの? それは、言わずもがな、ということで。
皆さん、これは冗談です。最後の、ジョークですよ、よろしく!
*【わたしの見た、おフランス・パリcity (旅行記)】を
もう一度! と思われたお方、是非、訪れて下さい。
[toshichan さんの旅メモ]というタイトルです。
または、 「やせっぽちの愛 敏洋’s homepage」
からでも、入れますよ。
それでは、ほんとに、さようなら!
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