大型竪穴式住居
個々の家の他にも大きな竪穴式住居がありました。
コミュニティの場として存在したと言われています。
わたしの地区にも、集会所で[いきいきサロン]と言う名前で開催されているのですが、そこよりも大きかったですよ。
その中でおしゃべりをしながら作業をしていたのでしょうね、現代で言う井戸端会議ですかね。
案外いまと同じく、旦那さんの悪口を言い合っていたのかもですよ。
ただ、自慢話のようにも聞こえるのは、わたしの願望から来る妄想でしょうか。
住居入り口
入り口なんか狭くて低くて、中に入るのに苦労しました。
小柄だったんですよね、縄文人さんは。
身長は、平均で157cmという数字があります。
中には大柄な縄文人も居たことでしょうから、その人物には小っちゃかったかも?
それでは、縄文人について、少しお勉強を。
「軽量級のアマチュア・レスリング選手のような感じでしょうか。
縄文人の平均身長は約157センチ(成人男性)と小柄でしたが、体つきはがっしりしていた。
鎖骨の長さからすると肩幅もあったようです」
「グルメとは言いませんが、かなりいろいろなものを食べていたことは確かですね。
当時のカルシウム源としては、海辺なら小魚や小エビなどを中心に、アサリやハマグリ、カキといった貝類。
内陸部では川魚をはじめクルミなどのナッツ類。
スズメやネズミのような小動物は骨ごと食べていたと考えられます」
「栄養失調や病気などで一定期間成長が止まると、骨の両端に化骨作用が起きて、レントゲンで見たときに、ハリス線と呼ばれる横線が残ります。
縄文人の骨にはこれがかなりの頻度で見られますね。
丈夫そうに見えても、栄養状態は相当不安定だったのでしょう。
それから背骨には骨粗しょう症の痕跡を見ることも珍しくありませんが、現在のように加齢が大きな要因と言えるかどうか--縄文人の寿命はせいぜい35歳から40歳だったわけですから」
=お顔拝見=
イラスト:縄文人と弥生人
こうして見ると、縄文人はソース顔で、弥生人は醤油顔という分類ができるんじゃないですかね。
*J-Milk ホームページより
本文:国立科学博物館人類研究所/部長 馬場悠男さん
イラスト:石井礼子女史さん
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