我が国日本は
「天皇」
があらせられ
「皇室」
あるからからこそ
「日本」
であるのです
我が国日本が、世界の先進主要諸国と比べ、国同士の
「戦争、侵略、滅亡」
の連鎖に関わった歴史的時間が圧倒的に少ないこと
今現在も、犯罪の発生率の低さが世界のトップクラスであること
日本にやって来る多くの外国人が、日本人の「道徳心」は素晴らしいと言っていること
それは
我が国日本には
「天皇」
があらせられ
「皇室」
あるからこそです
もし、この日本から天皇がいらっしゃらなくなり、皇室がなくなるようなことになれば、それはこの日本の終焉を意味します
平和と安寧、かろうじて残る道徳心、全てが日本と日本人から失われ、弱肉強食の価値観に支配された、自分だけ良ければ良いという人たちで溢れ、支那や米国の完全なる属国となり、やがて滅んでいくことになるでしょう
なぜそうなのか
それはいずれ歴史探訪の方で少しずつあきらかにしてまいりたいと思います
戦前までの日本人は、このことを当たり前のこととして、肌で感じ、教育もされていたわけです
しかしながら敗戦後、GHQの占領政策により
「天皇と皇室を敬う」
という、そのような日本人としての当たり前の感性は、あたかも「危険思想」のように洗脳され続け、現代にいたるわけです
「天皇と皇室」
を、まるで空気のように感じ、敬う気持ちなどを失ってしまっている日本と日本人
それでも、「君民一体」の国体の中、長きにわたり育まれた日本人の感性と本能は、今も息づいている
小平次はそう信じております
8月8日
天皇陛下が私たち「民」に、直接
「おことば」
を仰せになられました
この重大な出来事に対し、小平次ごときではありますが、その「お気持ち」を拝察させて頂きたいと思います
陛下は冒頭でこう仰っています
「天皇という立場上,現行の皇室制度に具体的に触れることは控えながら,私が個人として,これまでに考えて来たことを話したいと思います。」
そして最後にまたこうお仰っています
「憲法の下(もと),天皇は国政に関する権能を有しません。」
憲法第四条第一項
「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。」
この条文をふまえてのお言葉です
すでに、今回、天皇陛下が御自ら国民に向けて「おことば」を仰せになったことについて
「国民に向けてお言葉をおっしゃったこと自体が憲法違反だ」
さらに
「陛下のお言葉に呼応して国が何某の法改正に向けて動くようなことがあれば、完全な憲法違反だ」
というようなことを言う「言論人」「知識人」の方々がいらっしゃいます
小平次が驚くのは、このようなことを言う人たちが、いわゆる「左翼」側の人よりも、日頃憲法改正を訴え、天皇と皇室を崇敬していると言っている「保守派」の人達から出ているということです
「憲法違反」
陛下は
「憲法の下(もと),天皇は国政に関する権能を有しません。」
とあえて仰っているのですから
その可能性があることなど、当然にご存知でいらしたと思います
考え、感じなくてはならないのは、陛下がそれをご存知であらせられながら、このような方法をとられたということ
それは今、よほどのことが起きている、もしくは起きようとしているからに他ならないと感じるわけです
陛下は「おことば」の最後に仰っています
「象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくことをひとえに念じ,ここに私の気持ちをお話しいたしました。」
「国民の理解を得られることを,切に願っています。」
陛下が私たち「民」に願われていらっしゃる事
それは
「象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくこと」
に対し、私たち「民」が理解することなのであります
このたびの陛下の「おことば」に対し、世論調査などが、陛下の「生前退位」についてどう思うか、などという質問を中心に行われたようです
多くの国民、実に80%以上の人が「生前退位」を容認すべきと考えているようです
(民が「容認」というのもおかしな話ですが…)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160810-OYT1T50146.html
NHKのニュースなどでも
「ゆっくりとお身体を休めてほしい」
と答えている国民の姿が報道されておりました
陛下がご高齢でいらっしゃることを思えば、国民としてそのような回答が多くなるのは当然でありましょう
しかし、今一度私たち「民」は深く感じ取らねばなりません
もし、今、天皇陛下が「生前退位」なされ、皇太子さまに譲位なさった場合、現行の皇室典範においてはその時点で
「皇太子不在」
という大変に不安定な状態になるということです
陛下が私たち「民」に理解を望まれたのは
「象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくこと」
でありました
それはひとえに「皇室の安定」こそが日本の平和と安寧に直結することだからであります
「憲法違反」
の可能性を十分にご存知であらせられながら、「皇室の安定」を望まれ、国民に理解を求めるために、ここまでの事をなされた天皇陛下御自らが「退位」と「譲位」をなさり、皇室を「皇太子不在」という大変に不安定な状態にすること望まれますでしょうか
つまり陛下が私たち「民」に理解を望まれたのは、単に象徴天皇としてのお務めを満足に果たせないことから「生前退位」なさりたい、そのこと自体ではなく、もっと深く逼迫した国家的危機へのご憂慮である
と小平次は感じております
現行の皇室典範第一条
「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。 」
もし、このまま皇室典範の改正もなく進んでいけば、今の皇太子さまがご即位後には「皇太子不在」となり、次に皇位を継承するのは秋篠宮さまになられます
皇太子さまと秋篠宮さまは御歳がそう離れているわけでなく、安定した在位の時間をのぞむことは難しいわけです
そして、さらにその後になりますれば、皇室典範通りに皇位を継承できるのは秋篠宮さまご夫妻のお子さまの悠仁親王殿下お一人である、ということになるかもしれません
天皇陛下は、時間を置かずに皇位の交代が行われることによる、国の、国民のご負担も憂慮なされ、今回のおことばの中で仰っています
さて、多くの方はご存知と思いますが、現在この
「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」
と主張する方々が、主に保守層を中心に大勢います
「神武天皇から続く皇統を途絶えさせてはならない」
ということです
歴史的、学術的な論については多くは触れません
天皇陛下御自ら国民に「おことば」を述べられる、尋常ならざる事態です
よくわからない、という方はこの機会に少しでも学ばれてみて下さい
「男系の男子が、これを継承する」
という厳しい決まりは、誰でもが天皇となれるわけではない
ということであり、とくに古代においては重要な意味を持っていたわけです
支那地域の王朝交代史のように、武力によって前王朝を滅ぼし、全く別な者、別な民族が皇帝となり支配する
我が国はこのような弱肉強食の価値観を否定するがゆえに一つの皇統を護りぬき、国を造ってきたわけです
たとえ大義なき者が皇室を滅ぼし、自らが天皇であると宣言したとて、臣下の者始め民に至るまで、そのような者の支配は認めない、従わない
それが日本の姿であり、結果我が国の平和と安寧をもたらしてきたと言えるわけです
そういう意味においても
「神武天皇から続く皇統を途絶えさせてはならない」
とする方々の主張も、小平次は良く理解できますし、その継承が途絶えることに不安もあります
先程来申し上げてきたとおり、我が国の国体は
「天皇」
があらせられ
「皇室」
がある
そうして護られた来たのです
もしそれを途絶えさせることになれば、それは日本という国を変質せしめていくかもしれません
日常の些細なこと
毎日必ず習慣でやってきたことがあるとします
「今日は疲れたから一日サボってしまおう」
それはやがて一か月に一度サボる日ができるようになり、一週に一度サボるようになり三日に一度になり、ついにはやめてしまう
そんなことは私たちの日常でしじゅう起きています
「千里の堤も蟻の穴から崩れる」
というように、長きに渡る国家としての歩みを途絶えさせる
それがどのようなことを招くのか
しかし、もはや現状は神武天皇以来の「男系の皇統」どころか「皇室」そのものの存亡の危機に直面しているのではないでしょうか
小平次はもう腹をくくっています
「女性宮家の創設」
以外、この危機を乗り越える術はない
そう感じています
小平次自身、もしこののちも「男系」による皇位の継承が可能であればそうあって欲しいとの思いはあります
しかしながら、もはやそれは不可能だと感じておりますし、男系派からその継承を継続するための効果的な策についていまだ聞いたことはありません
小平次は神武天皇以来の男系継承による長き「皇統」に敬意を持っています
しかし、小平次が今上天皇陛下を崇敬申し上げているのは、決して男系男子を継承している天皇だからではありません
これまで我が国を襲った大災害
その度に天皇皇后両陛下は心を痛められ、被災地に向かわれ被災者に少しでも寄り添おうとなさって下さいました
東日本大震災のとき、避難所に当時の菅直人首相が訪れ、簡単に見舞ったのち早々にその現場を去ろうとすると
「首相、もう帰ってしまうのですか!」
被災者から罵声を浴び、バツが悪そうにしている姿がニュースで流れました
しかし、天皇皇后両陛下が避難所をお見舞いなさると、家族を失い、やり切れない気持ちで一杯であろう被災者の方々が、両陛下のもとに集まり、涙を流し跪くのです
両陛下も腰を低くなさり、被災者に寄り添います
小平次はこの光景を見て涙が止まらなくなりました
今でも思い出すと涙が出ます
これこそが日本人の本能だと思っています
昨年、天皇皇后両陛下は、米国との戦争において大変な激戦地となった、パラオのペリリュー島を行幸啓なさり、国のために戦いその地に散った兵士を慰霊されました
大きな外科手術を二度もなされ、ご高齢にしてなお、国のために散った兵士たちのために、同時に我が皇軍と戦い散った米兵のために祈る、それが天皇としての務めである、そうお考えになられ無理を押してでも向かわれたのだと思います
天皇、そして皇族の皆様には「私」などありません
好きな時に好きな場所へ旅行にも行けず、美味しいものを食べようと街にも出られず、そのような中でこうして「民」に寄り添い、「民」のために祈られる
長き歴史において、天皇と皇室はそうして国のため、民のためにその御身を捧げてこられた
それを日本人としての本能で感じられるからこそ、天皇陛下を崇敬し、時に涙するのです
さて問いたい
「あなたは今上天皇陛下が男系男子を継承している天皇だから崇敬しているのですか」
遠き皇統のご先祖様であらせられる聖徳太子は仰いました
「和を以て貴しと為せ」
と
「男系男子派」も「女性宮家創設推進派」も
今、天皇陛下御自らが、重大な決断をなさり、私たち「民」におことばを賜ったのです
両派とも感情的にならず、天皇のため、皇室のため、国のために冷静な「話し合い」をすべきです
天皇陛下は「争い」など望んではいらっしゃいません
最後に、私たち「民」は想像してみなくてはなりません
「男子を生まなくてはならない」
このことが、皇太子さまご家族、秋篠宮さまご家族、このままいけばおそらくは数十年後にご即位になられる悠仁親王殿下に、ご結婚なさっていたならそのご家族に、どれほどの精神的、肉体的ご負担をかけることになるのか
私たち「民」が、皇室の皆様にそのような重圧をかけ続けることがあって良いのでしょうか
私たちは
「和を以て貴しと為す」
を国是として歩んできた国の「民」として腹をくくり、たとえ男系の皇統が途絶えようとも、そのことで国を変質せしめることなどないよう目を覚ましてあゆまねばなりません
小平次はただただ、天皇陛下の「おきもち」を大事にしてまいりたい
そう思っております
PS
ちなみに「男系男子派」の方々は「神武天皇以来」というわけですが、それ以前
皇室の祖神は
「天照大神様」
で、女性でいらっしゃいます
これに関しても、男系派からは天照大神様が女性であったとしても、女系の肯定にはならない等々、様々な論があり、それはそれで頷けることもあるのですが、今となっては些末なことにしか小平次には見えません
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