今日は 岩湧の森にある四季彩館で 京都光華女子大学教授の菅井啓之氏の講演&観察会が行われた。 テーマは「目の前のいのちの営みから全体の自然を考えよう。普段何気なく見ていたり、見逃していたものをじっくり観てみましょう。」ということだった。
講座を要約すると
自然観察会というと つい 植物をいろいろ見つけて名前を同定して 自然に近づいたような気がしているが それだけでは 自然全体を知ることにはならない。葉の形状についても なぜそのような形をしているのかを考えてみる。モミジはなぜあのように切れ込みのある形をしているのか? 秋海棠の葉は なぜあのようにいがんだような形をしているのか? 杉の木はどうして天空にむかってまっすぐ伸びていくのか? 途中で2本に分かれているのはなぜか? 岩湧寺の建物(多宝塔)は周囲に植えられた杉とどういうかかわりがあるのか? また四季彩館の天井に貼られた木材にある黒いフシがあるのはなぜか? フシとはなにか? フシのない材木は どういう形で生えていた樹木か? 等々 植物を取り巻く環境を考えて すべての生き物のいのちの大切さを感じ 動物たちとのかかわりも含めて自然全体を考え、洞察することが とても楽しく また 自然を知ることである。 ということだったと思う。
今まで 考えたことのないテーマで 目から鱗のような 講演会でした。
いろんな形をした葉とそれの持つ意味は?
カヤの木の葉 と 実
カヤの芽生え(5年生)
杉の樹形
白いシュウカイドウも咲いています。シュウカイドウの葉は 左右対称ではなく なぜあんな「いがんだ形」をしているのでしょう?