ここの所足の具合がいい。たいてい午後 疲れてくると足の付け根から痛くなってきて もうどうにもならなく「足をちょん切りたいよー」と思うようになっていた。一月ほど前には病院の整形外科を再受診し「もう我慢ばかりも辛いので手術をしてください」と申し出 手術のための検査をあれこれする手はずになっていたのに いざとなると怖くなって 又病院に行って「もう少し辛抱してみます」とキャンセルして来たばかりだ。「もう山登りは卒業」と決めて諦めていたのにここの所 痛みもなく調子がいい。 それで 昨日近くを1時間ほど歩いてみたが大きな痛みはない。 こんな日が続けばいいのに・・・・
今日は底抜けのような秋晴れで 家でじっとしてはいられない。幸い足の調子もいいので「晴れたら野山に出かけよう」と とりあえず山に向かって車を走らせた。駐車場はいっぱいだ。そりゃあそうだ、この天気だもの。 山頂は大勢の人でにぎわっているだろうなぁ、、、、 私は無理をしないで近場を歩こう。ひとけのない編笠山に向かった。だあれもいない東タツガ岩についた。ここは知る人ぞ知る素晴らしい見晴らし台だ。 目の前は岩湧山から北に尾根がのび 幾重にも山が重なっている。あれは遭難しかけた扇山。奥には三国山。右手には大阪湾がくっきりと弧を描いている。六甲山から西播磨地方の山並。そこから左に淡路島が横たわっている。 真っ青な空。 爽やかな風。 傍になぜ夫がいないのだ? 一人ボッチの空間はあまりにも淋しく涙が込み上げる。 でも 諦めていた山にまた来れたのだ。 この静寂の空間を独り占めにして深呼吸する。 もう少し頑張って西のタツガ岩に寄ってから 2時間ほどの山歩きを終えた。戻ってきたお寺には 透き通ったような ピンクを帯びたような紅い葉をつけた高さ2メートルを超す木があった。「スズランの木」と名札がかかっている。すずらんの木? どんな花が咲くのだろう? 四季彩館のKさんに尋ねると「僕もまだ見たことがない」という。家に帰って調べると 「セノビア」という北米原産の木のようだ。 美しい紅葉した葉を拾って帰り、夫へのお土産です。