このワインは醸造と瓶詰めはグロミス社となっているが、ガヤ社の所有の畑のブドウから造られるワインです。在庫をしている1997には単一畑のチェレクイオと商品名のコンテイザが表記されているが。98と99はバローロのみの表記になっています。
当初は優柔不断な存在感のない香りと記憶をしていましたが。私の予感が的中。輪郭のくっきりした艶やかな木イチゴ、スグリ、サクランボの香りをカカオの香りが漂うベールで包み込み、ゆったり薫っています。ゴロンと塊のようなつかみようのない酸とタンニンはスリムで滑らかに変化し、しなやかな柔らかさのある果実味にミネラリーなアフターテイストがあります。
長い時間をかけてエイジングをしてよかったと、思わせるワインになっている時が、絵にも書けない幸せを感じる一時です。