今回、抜栓したイタリアワインはアリアニコ デル ヴルトゥレ レ マンフレディ(Aglianico del Vulture Re Manfredi)2010です。今年5月に入荷したワインですが。先のバローロやブルネッロの例があるので、状態を確認するため味わうことにしました。もう一つの理由は塩野七海著「皇帝フリードリッヒ2世の生涯」の上巻を読み終え、息子の名前を拝借したワインを思い出したからです。
酸は落ち着いていますが。タンニンはまだ荒さが目立っています。あと半年から1年くらいで静穏でバランスの良い味わいになると思います。以前なら5年くらいエイジングをしなければ、このような状態になってはくれませんでした。
マラスキーノ チェリー、桑の実、シナモン、オレンジピールの香りがあります。お茶目な優しい酸に今はまだ荒々しさが残るしっかりとした厚みのある滑らかなタンニン、輪郭にあいまいさのない豊かな果実味は申し分のない気持ちにさせられますアフターテイストの心地よさ、余韻もそこそこに快く美味しかったな、と感じました。