イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

コッリオ フリウラーノ

2015-09-03 21:44:03 | イタリアワイン

16番目に試飲したイタリアワインはコッリオ フリウラーノ “コッラヴィーニ”(Collio Friulano Collavini)2013です。

ローズマリーかタイムのようなハーブの香りにレモン、白い花の香り。本来あるはずのナッティーな香りをどうしても拾うことが出来ませんでした。しかし、ナッツの甘皮のような味わいは感じるので、この感じを上手く軌道修正の材料にできれば、と考えています。レモンの香りはあるものの酸味は強く感じませんが、湯気のように立ちの上るゆっとりした酸、輪郭のすっきりした果実味が有ります。そこで、思い浮かんだ料理は白和え。それも、馬の毛で編んだ裏ごし機で2回裏ごしした和えものです。手間をかけた料理のディテールを鮮明にしてくれそうだからです。

このワインのエチケットには、T・FRIULANOの表記があります。これは多分ハンガリーのトカイアースと商標権を争い敗訴。トカイを使えなくなったことへの抗議の意味があるのかな? 因みに“KAJ”“JAKOT”などのワイン名を使っているところもあります。トレペッシィのワインリストには、TOCAI FRIULANOとなっております。