今回、抜栓したイタリアワインはテッレ ネレの エトナ ロッソ(Etona Rosso “Tenuta delle Terre Nere)2010です。
当初、エトナの売り出し文句がブルゴーニュのようなミネラル感、と言っていたような記憶があります。しかし、ブルゴーニュを一つで括るのは、如何なものかと思います。何か刷り込みがあるのか、苺と木苺の香りや味わいが口の中や鼻の中をうろうろするばかりで次が出てこない。5年ほどのコンディショニングで酸とタンニンは角が取れて滑らかになっています。タバコ、腐葉土、レーザーの香りもブルゴーニュを思わせるかもしれないが、火山性土壌の由来だと考えれば、納得できるのでは、と思います。果実味が目立つことなく、穏やかな酸とタンニンは南イタリアのワインを思わせるようなことは無い、と思います。
エトナ山はピノ ネロやシルヴァネールのワインも造っています。