昨夜、抜栓したイタリアワインはエルバルーチェ ディ カルーゾ “ラ ルスティア”(Erbaluce di Caluso “La Rustia”)2008です。
熟成感を期待出来る、と思い抜栓したのですが、まるでレモン飲料。期待に反してフレッシュ感できゃぴきゃぴした香りと味わいに戸惑いを覚えました。エルバルーチェはレモンバームやレモングラスに似たグラスとレモンを合わせたような香りが特徴です。以前数年エージングしたエルバルーチェの印象はパルミジャーノ、サイレージに似たような香りがしました。
サイレージはサイロで保存した牧草です。今はお目に係れませんが、10代の頃、搾りたての牛乳を飲みたさに牧場の手伝いをしたことがあります。牧草の発酵臭は最初、チーズや牛乳のような香りでした。しかし、簡易サイロで牧草を取り出し作業は、最初は良かったのですが、段々と気分が悪くなり、表に出てしましました。その時の香りは強烈な印象で残っています。
エルバルーチェのエルバは草、もしくは本草の意味です。レモングラスやレモンバームのような香りが熟成することで、パルミジャーノやサイレージの香りに変化する。何か解りやすいワインだ、と思っていたのですが、変えなければと思っています。