今回は自家用のコントラット社のアルタ ランガ パドゼ ミレジマート(Alta Langa Pas Dosé Millesimato)をセラーに納めました。
コントラットの創業は1867年、シャンパーニュの確立から100年ほど後になります。以前はオルトレポ パヴェーゼの葡萄を使用していましたが、現オーナーによりアルタ ランガの原産地呼称の規格に合わせて葡萄畑を調達しました。ピエモンテ南部のランゲ地方には標高の高い優良な畑は土着品種が無理でも、高品質のピノ ネロやシャルドネには最適な条件を提供してくれます。
ブドウはピノ ネロとシャルドネ90~100%にその他10%まで。イースト コンタクトは最低30ヶ月、ヴィンテージ入りを義務付けられています。シャンパーニューに技術力で遠く及ばない。ならばブレンドの技術や補糖に頼らずに、葡萄本来の個性を生かした造りは他のスプマンテとの差別化を考えていると思われます。近年フランチャコルタは法定熟成期間18ヶ月より延びている傾向があり、販売も増えています。ミレジムの義務づけや長いシュール リーの意味を考える、と後発の意気込みを感じられます。