イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

Katabamiさんのコメントへの返事

2012-12-01 21:55:15 | ブログ

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教本という書き方が悪く、誤解をされたのだと思います。ここ札幌では教則本(日本ソムリエ協会教本の要約版)というべき、試験対策のための本は数種類売られています。その中のA4判で売られている対策本です。ちなみに日本ソムリエ協会が発行する教本のイタリア項目の内容は、ワイン王国発行のイタリアワインの内容が踏襲されていると思われます。

私がなぜここに触れたかと言うと、ワインを含めたイタリアの知識なり情報が、私から言わせれば杜撰であると思っているからです。誰かがこの事に触れることで、世の中に出回っている知識なり情報の中の一部には、正確に伝わっていな事柄もある。この事に気付いて欲しいと願う気持ちから、投げかけをしたつもりです。
 一つの例ですが。テレビの中に出てくるタレントで、イタリアのイメージをリアルに再現をしているのがジローラモだと思います。しかし、彼をしてイタリア人気質をそのままかと言えば100%ノーです。ひとくくりにして画一的な見方をすることは出来ないと思います。日本の国内においても県民気質があり、同じ県内でも江戸時代までの藩という範囲を念頭に考えていなければ把握が出来ないと考えています。
 ご指摘の、某教本とは『日本ソムリエ協会教本』ではありません。
 ついでに、今読んでいる本を紹介します。ジャン=ロベール・ピット著、幸田礼雅訳「ワインの世界史」です。これはその隣のプリニウスの博物誌の参考になればと買った本です。ただし、この本自体も読む価値はあります。博物誌はラテン語の訳なので、名称と呼称が当時の言葉で書かれてあり、私にはさっぱり解りません。博物誌はお客様が貸してくれた本で、めったに出版されないそうです。この巻だけを欲しいと考えています。ウェルギリウスの農耕詩は紀元前後の農業の手引書のような部分と政治から遠ざけられた鬱憤が書かれてあります。ワインの世界史は出来るだけ感想文を書こうと思います。 わざわざコメントして頂いてありがとうございます。