イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

ソアーヴェ クラッシコ “レ ビーネ デ コスティオーラ”

2016-11-08 14:56:38 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはソアーヴェ クラッシコ “レ ビーネ デ コスティオーラ”(Soave Classico “Le Bine de Costiola”)2011です。

 

このワインは、リリースされた直後はソリッドなミネラル感が特徴的でした。しかし、3年から5年くらいのエイジングで香りや味わいに膨らみが出てきます。今回もお約束通りの状態になっていました。香りはシトラス、洋梨、白桃、灌木。今回も残念ながら、ナッツの香り特にアーモンドの香りは拾えませんでした。オイリーな味わいは感じることは出来たので、何処かに隠れているヒントを見つけられる、とハッピーになれます。ほろ苦さはほっくりした感じで、酸は滑らか。味わいは艶やかでグミのような弾力を感じました。

 

思い浮かんだ料理は白焼きのウナギ、穴キュウ、真ダチにカボス。ほろ苦さに挑戦して見たくなったのは数の子、炙ったシシャモ。

 


プリミティーヴォ アルタス

2016-11-02 14:08:26 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはプリミティーヴォ サレント “アルタス”(”Artas” Primitivo Salento)2013です。このワインはあることで、私の手元に来ました。ワインリストに載っていない、イレギュラーなワインです。しかしながら、プーリアのプリミティーヴォとしてチェックリストの対象にしているワインです。

 

香りはプラム、マラスキーノ チェリー、ピンク 、ココア、バラの花束。それに収まりの良いエーテル臭。このエーテル香はツンツンしたような感じはなく、10年以上瓶熟をしたような印象を受け。これには意外な驚きと新発見がありました。酸とタンニンは膨らみがあって滑らかで華やか。果実味は大らかな印象があるものの、密に詰まった感じでした。これも23年後、もしくは5年くらいのエイジングで変わった一面を覗かせてくれるのでは、と思いました。プレゼントをしてくれたMさんへ、ありがとうございました。