イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

ピニョーロ

2017-04-13 16:33:07 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはヴェネツィアのピニョーロ(”La Magnolia” Pignolo delle Venezie)2012です。

 

ピニョーロは栽培に困難が伴い、バラ房ゆえに収量は少なく、見返りが多いとは考え難いワインである、と認識でした。それが、2000円強のプライスに興味をそそわれ、経過を見たい、と思いました。

 

フルーティーな香りは甘く漂い、黒胡椒のようなスパイシーな香りがあります。それにバルサミコ、桑の実の香り。酸とタンニンは柔らかく滑らか、時間の経過と伴にタンニンの存在感が増してきます。香りと味わいは複雑さを強く感じることはないが、安っぽさはありません。しかし、正面から向き合わないと、そっぽを向かれるような雰囲気があります。実直そのもの、といった感じの味わいがあります。

 


ワインリストに追加

2017-04-06 15:33:05 | イタリアワイン

F. O. C.ピニョーロ(Friuli Colli Orientali Pignolo di Buttrio “Vig. Ronc di Juri” )2010をワインリストに追加しました。

 

カプリーリ社とカパンナ社のブルネッロを一緒に注文したのですが、すでに売れ切れ。予約をしていれば、と後悔しています。このピニョーロ、20年は抜栓をためらうワインである、と教わっています。気の遠くなるようなワインですが、それも楽しみの一つであり、ピニャコルッセがそろそろ抜栓してもいい頃を迎えています。

 


バローロ

2017-04-05 13:25:33 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはレヴェルサンティのバローロです。通常のカタログに無いワインで、アメリカ向けのバーロみたいです。西友で売られているバローロよりはわずかに強めの価格が付いています。

ヴァニラの香りを追いかけるようなターメリックの香りに桑の実、たばこの香り。酸とタンニンは滑らか、もう少しアタックが強めでもいいのに、と思えるほど造りは優等生です。安っぽさを感じることはなく、かといって抜群のコスパに優れたバローロかな、と思いながら酩酊船の中へ。とても楽しいワインでした。