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奄美市の建設部長と政治団体の公報掲示板

2009-11-13 13:24:35 | Diaries
奄美大島空港に到着し、バス・タクシーといった公共交通機関やレンタカーで移動をはじめたときから、いやがおうでも観光客の皆様が何度も何度もまのあたりにするのは、政治団体のポスターであります

あたりところかまわず、無節操に、政治団体のポスターが張り巡らされているのです

奄美の観光振興を目指している政治家の考えている観光地の景観とはこのような風景であるというのをまさに現実空間で具現しているといえます

でなければ、奄美大島で活動している政治団体や後援会組織が思い描いている観光地の風景とはこのようなものであるというビジョンを、奄美大島という大地・キャンパスにおもいおもいのまま描いているわけだといえます

あなたは日本各地でも指折りの観光名所を訪れるときに、政治団体のポスターを目にすることができるということを期待して旅しますか?

あなたが思い描く観光地の景観とはローマやギリシャであっても、ハワイやグアムであっても訪れるエリアのところどころに政治団体のポスターが張り巡らされているものになってはいませんか

下の写真は自由民主党という政党が奄美大島の主要道(県道や国道)を通行する者にポスターを見せるため設置した広報掲示板を2009年の8月23日(日)、衆議院議員選挙1週間前に撮影したものです



ふだんは政治家本人が写されたポスターがかかげられているのですが、前回の選挙では、自由民主党の広報掲示板ではいたるところで数パターンのゴシップメッセージが、選挙の1週間前になって、散見されるようになりました

奄美の自由民主党は「選挙にいこう」とだけ書かれたポスタやほかにも活字だけのメッセージを写したポスターをある程度の印刷費を投じて大量に作成していたわけです



さて、今回、鹿児島県の主催で、
景観セミナーIN奄美」が
平成21年11月26日(木) 18:30~20:30 
奄美市名瀬公民館(奄美市名瀬幸町25-12)で

開催されるわけですが、

コーディネーター パネリスト と称される

有馬千草氏をはじめ
田中晃晶氏 (奄美市建設部長)
重信千代乃氏 (とびっきりまちづくり塾代表)
有村忠洋氏 (NPO法人ポートタウンあまみ代表)
越間誠氏 ((株)コシマ・プロダクション代表取締役)

といった面々が奄美大島の主要道路上にて目にはいってくる景観、いわば政治団体の広報掲示板についてどれだけ問題意識を共有しているか確認するところまではなかなか望めないのではないかといった感想をもっています

問題として認識しているとする事項は、セミナーを主導していく人々のセンスに大きく依存します

観光地の景観として、いたるところに設置された政治団体の広報掲示板は好材料なのかそうではないのか、ふつうの人々が判断することを阻害している要因を探ると、

そこには、政治団体の存在が隠れもせず立ちはだかっています

政治家を支える団体は、「景観よりも優先されるものがある。それはわれわれの広報掲示板だ」といわんばかりです

政治家本人のセンスに委ねても広報掲示板が優先されるものか、公開質問を行う機会をもつべきではなかろうか

観光地を散策してみたら、政治団体の広報掲示板ばかりを見せつけられました。というのが正直なところではないでしょうか

観光地に無数に設置された政治団体のポスターをみて、何も印象を抱かなかったというのは、程度の重い不感症・無関心が進行しているためという仮説をたてられるのではないでしょうか