小学・中学・高校 卒業おめでとう

1997年、時効21日前に殺人で指名手配されていた福田和子が逮捕された事件を題材にしたテレビドラマが先週放映されていた。

1964年に暴力団を大量に抱えこんだ刑務所が汚職で無法地帯化した事件、これを忘れてはならないということだろう。

刑務所が無法地帯化したというのは、県下の中学校、高校のクラスが無法地帯化した光景を思い浮かべれば理解できるという学校を出た人間もいるかもしれない。

不適合者、ルールにつきあうつもりがない少年少女をやたらむやみに生徒として、高校生としての格好を一応とらせればよいというものではないということだ。

ある生徒が別の生徒に他害行為を行う、そのたんびに未成年のやったことですからという説明ではすまないということだ。

学校の中でほかの生徒にしつこくプロレス技をかけさせてとせまっているのを見かけたことがある人もいると思うが、保護者の意見としては、
「うちの子にさわらないで、さわらせないで！」ということでほぼ意見がまとまっているものだろう。

不特定多数の人間にいたずらされたりおもちゃにされがちなおつむが弱い少女・少年はどこの学校でもみることがあるだろう。
不特定多数の人間との不適切な関係がやめられない、やめることができない、自己管理できない生徒をほかの生徒といっしょにできないということは、
将来いつか親になる君が自分の子に教えていくことだ。

たとえば東京には高校が435校あるが、無法地帯化したクラスがどれだけ目をあてられないかといったことは、地方の親、いや地方の教員ですら想像を絶する世界で、
無法地帯とはなんぞやといったことはなかなか理解することできないかもしれない。

誤っても先がある未成年の過ちをことごとく記録に残してこなかったとするならば、その結果、うまくいかなかった事例の引継ぎがまったく行われていないことになり、
何十年たっても、いまだにこのような事件が繰り返されるのかとあきれはてることばかりになっていくでしょう。

失敗事例をもとにするから、過去に同じような事業を大きくしようとした人間がいたが、いまのあなたではどのような準備不足があるから成功しない見通しだと、助言することが
可能になります。

過去にいろんな企画をした人間がいて、どのようなところで挫折したかという、それこそ本当に価値のある情報を、継ごうとしてこなかったばかりに、今のあなたにできる
分析は、これからも同じようなところで挫折していく人間がいくらでもでてくるだろうといったことぐらいです。

だいたいこの辺でうまくいかなくなるだろうといったことをわかっていて、教えるつもりはない。そういう人の集まりで、社会はまわっているわけです。