今まで森晶麿は何冊か読んだけど、どれもどうも合わない。
やっぱり、これも合わなかった。
とにかく主人公の行動が全く理解できない。
なんでそんなことするの・・・?ということばかり。
まぁ、ストーリの都合で、と言うのが一番の理由だろうけど、あまりに不自然すぎる。
わかっていて、わざわざ危ない橋を渡りに行くのも一回や二回ならまだしも、そんなのばかりでは興醒めです。
最後のどんでん返しと理不尽さ。
そして、再度のどんでん返しと、その理不尽さの解決。
これはちょっと凝り過ぎで、個人的には裏目に出ていると思った。
ただ中盤過ぎ、主人公が動き出した事件を何とかしようとし始めてから、どんでん返しの手前までは、かなり面白く読めた。
(それだけに、その後のどんでん返しがガッカリだったけど・・・・)
それと、過去と現在を行ったり来たりと言う手法は個人的には嫌いだけど、この小説に限ってはそれが良い効果を生んでいると感じた。
そんなわけで、この人の小説はもう良いかな。。。。
角川書店