toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「神様のカルテ2」 夏川草介

2015年02月13日 | 読書日記
軽薄そうな文章だけど理路整然として分かりやすく、緻密に計算されたユーモアで溢れていて清水義範を彷彿させる。
前作に比べストーリもしっかりしていて一段とパワーアップしている。


小学館
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「神様のカルテ」 夏川草介

2015年02月12日 | 読書日記
妹の推薦で読んでみた。

鬼平を読んだあとだったので、文章にもセリフにも何の違和感がなかったけれど、考えてみればかなり変・・・。
北杜夫もユーモアセンスで、海堂尊のように医療現場の問題点を指摘しつつ、ありきたりなストーリでありながらも楽しく読むことができた。

なかなか良い。



小学館
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「円卓」 西加奈子

2015年02月11日 | 読書日記
先に読んだ「ふくわらい」と同じく、理解できない登場人物とよくわからないストーリ。だけど、こちらは子供ということでそれが良い仕上がりになっている。


文藝春秋
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「先生のお庭番」 朝井まかて

2015年02月11日 | 読書日記
出島でシーボルトの薬草園の園丁をした熊吉の物語。

植木屋の下っ端でいじめられたいた熊吉は誰も行きたがらない出島で働くことになるが、実は彼自身が望んでいたことで、そこで才能を開花させ立派な庭師になってゆく。
シーボルトの片腕として彼の植物研究を助けていくが、彼の帰国間際にスパイ容疑がかかり取り調べを受ける事になる。
そこまでは丁寧に描かれているが、そこからはいきなり大雑把な記述になってあっという間に後日譚になってしまいちょっと中途半端な感じ。


徳間書店
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「指の骨」 高橋弘希

2015年02月10日 | 読書日記
戦中、最前線の島で負傷し野戦病院に入院する。
毎日誰かが死んでいく中、病院にいることができなくなりひたすら行軍するも、途中で仲間がどんどん死んでいく。
そうして死んで行った兵士は、家族に届けるために指の骨を切り落とされる。

戦争は愚かな行為である。


新潮社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「abさんご」 黒田夏子

2015年02月10日 | 読書日記
変な本。

表題作は無意味な横書きで平仮名多用で読みにくい上内容もさっぱり分からない。

残りの変わった少女タミエの物語3作は縦書きで最後のページから読む仕様。こちらはごく普通の連作短篇。


文藝春秋
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ソラシド」 吉田篤弘

2015年02月09日 | 読書日記
なんだか良く分からないけれど、要するに昔有った「ソラシド」という名前のギター&ボーカルとウッドベースのデュオのことを調べる話。

主人公は金がないのにレコードばかり買ってるし、ショージ・ハリソンが好き。(ソラシドの二人もジョージのファン)
そして異母妹がいるところが私と共通点。

ちなみに私の持ってるホワイト・アルバムは「A129819」です。


新潮社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「波に乗る」 はらだみずき

2015年02月09日 | 読書日記
音信不通だった父親が突然亡くなり、父親が最後に住んでいた家に行く文哉。
そこで遺品の整理をしていくうちに、毎日会社と家を往復するだけの無趣味で人付き合いの悪かった父親の思いもよらない生き方を知る事になる。
近所の人達と触れ合いながら、充実した生活を送っていたことを知り父のように生きようとしはじめる文哉。

終盤サーフィンが父の充実した生活の象徴のように描かれているけれど、そこはなくても良かったかも。それよりも文哉と姉の宏美、そして凪子のこれからが気になる。


小学館
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「創業社長死す」 高杉良

2015年02月08日 | 読書日記
創業社長が会長になりながらも実権を握っていたが、突然亡くなってしまう。
それを機に彼が任命した、ただのイエスマンの社長が突然動き出して、会社が段々変わっていく。

ストーリは面白いけれど、何の説明もなく場面展開し、登場人物の会話だけで状況を理解させようとする手法なので、非常にわかりにくい。
最後も中途半端な終わり方。


角川書店
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「インスタントラーメンが海を渡った日」 村山俊夫

2015年02月08日 | 読書日記
明星食品ができてから、韓国の三養食品に無償技術供与するまでの物語。
ドキュメンタリなのに、文学的にしようとしすぎていて内容が分かりにくい。
時間の流れが前後したり、何の説明もなく途中から話が始まったり、こじつけの会話で無理やり背景を説明しようとしたり・・・。
最後に付いている年表がなければストーリが理解できない作品。


河出書房新社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「妄想科学小説」 赤瀬川原平

2015年02月07日 | 読書日記
ショートショートとエッセイ集。
それなりでは有るけれど、「新解さん」のようなキレの鋭さが足りない。


河出書房新社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ないしょないしょ」 池波正太郎

2015年02月07日 | 読書日記
お福という女性の仇討ちの物語。

小兵衛とは鐘ヶ淵に移り住む準備を始めたころに、その後仇に殺されるお福の主人の友人として登場し、仇討ちでは弥七や傘徳らと共に助太刀する。
小兵衛よりも小川宗哲が重要な役割で活躍。

「黒白」の後から本編の初期にかけての時代の話で、読み応え充分。


新潮文庫
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ふくわらい」 西加奈子

2015年02月06日 | 読書日記
登場人物が全員理解できない。
ストーリも面白いのかつまらないのか自分でも良くわからない。
不思議な小説。


朝日新聞出版
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「恋形見」 山口恵以子

2015年02月06日 | 読書日記
巴屋の長女おけいと、隣の小間物屋蔦屋の長男仙太郎の純愛物語。

序盤、巴屋が何の店かなかなかわからない。他にも単純な説明が分かりにくいところが多くて、何度も読み返す羽目に・・。結局わからなくてもストーリには関係ないことがほとんどだけど(笑)。

おけいの母のおつねのDVや、おけいが巴屋を大きくしていく様子など、ちょっとありえない大げさな話で不自然さだらけだけど、そこそこ面白く楽しめる。


徳間書店
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「黒白」 池波正太郎

2015年02月05日 | 読書日記
剣客商売の番外編。

本編は何度も読み返しているけれど、この番外編は多分新刊で買ったときに読んで以来。

小兵衛の若い時の話と言うより、波切八郎が主人公で小兵衛は脇役。小兵衛以外の剣客ファミリーもほとんど登場しない。弥七の父の助五郎が少し活躍する程度。
本編で回想される場面が登場したりして、物語としては充分面白いけれど、やっぱり本編にはかなわない。

新潮文庫(上下巻)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする