「宇宙へ」と言うと、宇宙に行こうとロケットを開発したりする物語を思い浮かべるけれど、この本はタイトルに偽り有りで、宇宙エレベータでメンテナンスマンとして働く青年の物語。
宇宙エレベータは決して夢物語ではなく、研究機関だけでなくすでに一般の民間企業でも実現に向けて研究されていて、今世紀中には実現可能と言われている。
この小説も技術的なことはしっかり書き込まれていて、まさに近未来のお仕事小説。
終盤はサスペンスっぽくなったりするけれど、最後まで良くできている。
各章(元はそれぞれ短編小説として発表されたらしいが・・)のタイトルがちょっとダサすぎて残念。
また爆発物を探す場面で、見つけられたら解決という前提で物語が進むけれど、そもそも確実に爆発物が仕掛けられているという設定が無かったし、仕掛けられているとしてその個数が分かっていなかったわけだからちょっとおかしい。
爆発物が入っていたと思われる物体が見つかったという事実だけしかなかったのに、そこからこの前提が導き出された過程が書かれていない。
まあそれをはっきり書いてしまったら、最後の展開に続かなくなるから書きにくかったのかもしれないけれど・・・・。
講談社
宇宙エレベータは決して夢物語ではなく、研究機関だけでなくすでに一般の民間企業でも実現に向けて研究されていて、今世紀中には実現可能と言われている。
この小説も技術的なことはしっかり書き込まれていて、まさに近未来のお仕事小説。
終盤はサスペンスっぽくなったりするけれど、最後まで良くできている。
各章(元はそれぞれ短編小説として発表されたらしいが・・)のタイトルがちょっとダサすぎて残念。
また爆発物を探す場面で、見つけられたら解決という前提で物語が進むけれど、そもそも確実に爆発物が仕掛けられているという設定が無かったし、仕掛けられているとしてその個数が分かっていなかったわけだからちょっとおかしい。
爆発物が入っていたと思われる物体が見つかったという事実だけしかなかったのに、そこからこの前提が導き出された過程が書かれていない。
まあそれをはっきり書いてしまったら、最後の展開に続かなくなるから書きにくかったのかもしれないけれど・・・・。
講談社