toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「山の上のランチタイム」 高森美由紀

2023年08月12日 | 読書日記
良い人ばかり登場するハートウォーミングな物語。
いかもに森沢明夫あたりが書きそうな内容で私が最も好きなパターンなんだけど、ちょっと詰めが甘いところが散見して残念。




2019.11.10
中央公論新社
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「サクラサク、サクラチル」 辻堂ゆめ

2023年08月10日 | 読書日記
前半あまりにひどい両親に、現実味が無くなるし、読み続けるのも辛くなる。
今まで辻堂ゆめは多少問題点を感じながらも楽しく読めたのに、はじめてハズレかも・・と思い始めたところ、第一章の終わりに「復讐」と言う言葉が出てきて、物語の新しい展開が見えて希望が湧いてくる。

「復讐」が何かは最後まで明かされないけれど、1ページだけの短いプロローグが関係しているんだろうと思っていると、そこに至るまでの関係無い場面として登場してしまう。
結局最後に「復讐」が果たされるけれど、引っ張った割には現実的ではなくて肩透かし。

物語のクライマックスが「復讐」となっているためか、その後のことはエピローグで簡単にまとめて語られているけれど、そこももう少し詳しく書いてもらいたかった。

と、色々書いたけれど、まあ面白かったです。





2023.7.29
双葉社
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「高架線」 滝口悠生

2023年08月08日 | 読書日記
東京の郊外ある4部屋だけのおんぼろアパートの1室の歴代住人の物語。

住人だけでなく、その周りの人達が語り手となって話が進んでいく。
各パラグラフが語り手の自己紹介から始まっているので知らないうちに語り手が代わっていたなんてことが無く分かり易くて良い。

最後にアパートが取り壊されることになってそれまでの登場人物が勢ぞろいして無理やり繋げた感が有るけれど、それぞれの住人の物語がただ順に話されているだけで、それぞれは面白いんだけど「結局何だったんだ?」と言う感じ。




2017.9.27
講談社
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「特攻服少女と1825日」 比嘉健二

2023年08月07日 | 読書日記
「ティーンズロード」と言うレディースの雑誌を立ち上げた元編集長の回顧録。
内容を知っていらおそらく手を出さなかった本だけど、小説と勘違いした。
でも、結果的には読んで良かった。

読んでいて椎名誠の「本の雑誌」に関する一連の作品を連想した。
内容は全く違うけど、手掛ける雑誌に対する思い入れとか情熱とか共通するように感じた。






2023.7.18
小学館
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「あなたの燃える左手で」 朝比奈秋

2023年08月06日 | 読書日記
冒頭、何の説明も無いまま物語が進んでいく。
状況も人間関係も背景も全く分からず、混乱するばかりで読むのが辛くなる。
読んでいるうちに徐々に明らかになって行くのかと読み進めても、背景はさっぱり見えてこない。

中途半端な状態に段々耐えられなくなってきて、全体の4分の1くらい過ぎたところで、主人公の過去から現在に至るまでの話になって漸く納得。
この構成はちょっとひどいと思う。

ちょうど真ん中くらいで、現在の話に追いついてようやくすべてがクリアになり安心して読める状態になるけれど、突然過去の話になったりするので油断していると迷子になってしまう。

終盤になるとやたらに照学的な話になっていって、結局何だったの?





2023.6.30
河出書房新社
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「エレクトリック」 千葉雅也

2023年08月04日 | 読書日記
宇都宮の高校生の物語。

読んでいると過去の回想になって、それが突然元の場面に戻ってきたりするのでちょっと戸惑う。
最後まで読んでみて、「結局何なの?」という内容。





2023.5.30
新潮社
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「リラの花咲くけものみち」 藤岡陽子

2023年08月04日 | 読書日記
コミュニケーション障害の少女が故郷を離れて北海道の大学に進学し、友達に支えらえながら成長して行き物語。
藤岡陽子には外れは無かったけれど、その中でも一番良かった。

他人と全く話せなかった主人公がいつの間にか普通に会話できるようになっていてちょっとびっくり。
徐々に心を開いていく過程を書いて欲しかったかな。

ちなみに、主人公が不合格だった大学は私の母校。
こんなところに登場して驚きました。
それと大学の寮が4人部屋と言うところも共通。。






2023.7.30
光文社
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「浮き身」 鈴木涼美

2023年08月02日 | 読書日記
ついて行けませんでした。




2023.6.30
新潮社
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「絶対聖域」 香納諒一

2023年08月02日 | 読書日記
シリーズ3冊目。
このシリーズはどれも面白いんだけど、ご都合主義すぎたり不自然すぎるところが多すぎる。
倒叙ミステリということで仕方ないのかな?
それにしてももう少しリアリティを持たせてくれると良いんだけど・・・。






2023.7.30
光文社
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