吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

その2

2006-02-02 18:45:05 | Weblog
私の知るところによると、次世代冷媒(地球温暖化に害を及ぼさない)を何にすれば良いのか、重大な問題でした
メーカーが集い統一規格に向けて話し合いがもたれました
ここで真っ向から衝突したのがD社とT社。
まとまらなかった


D社がこの”指とまれ”ということでみんなD社案(R407C)に傾いた

(この話は当時他のメーカーがやじうま的に私に語ってくれたこと)

T社はがんばったのである  敢然と孤高の道を選択、他社がR407Cでいくなか、R410Aで製品化に着手、圧倒的な省エネ機種を打ち出してきたのでありました

当然さかだちしてもR410Aは圧倒的優位、効率が上がるのですから

ここ数年でR407Cで製品化したメーカーは反省(した筈)
8割がたはR410Aに切り替え、たぶんR407は消える運命となるであろう

何が優れているのか
①同じ能力なら2~3割は消費電力が低く経済的
②R407Cは混合冷媒なので少しでも漏れると組成が変わり全部抜き替えが必要
  に大して410は追加でいける
③理論的に室外機がかなり小型になる

ここまで分かっていてですよ
あのとき、何で皆 407に走ったのか (何があったのか  失われた5年 ) 

T社は偉かった  1社だけ信じる道を行ったのです  大変な決断であった筈

当然我が社はそのときから T社を応援しました  しないといけないと思った
意地もあった
でもT社の営業はアイソが無いんだな  こちらも人間  でも応援した

やはり間違っていなかった  皆 ナダレを打ったように 私の思ったとうりになってきた

まだメーカーの良心は機能している 良かった  と思っている今日このごろ


コメント
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