吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

手作り暖炉

2006-02-14 19:53:07 | Weblog
       手作り暖炉にこだわる施主の強い信念 

壱岐のホテルの改装工事を担当した  高級な和風ホテルであったが、今回さらにグレードアップしてセレブの客に特化したいとのこと
内装はそれ程飛びきりでは無いがカウンター、いろり、暖炉などにこだわった本物志向    当然サービスや料理などが勝負を分ける
改装なので設計も工事もてんやわんや、しかも CM 発注   私たち設計陣にも緊張の毎日
そんななか、突如として暖炉を作る  それも本物   既製品はどんなに上等でも× それを受けて建築事務所はやる気である  困った 私はなるべく避けて通る
メーカー責任でやってもらいましょう  と そうこうするうちこっちでレンガ積むから設備で煙突の設計だけやってよ  ときた
う~ん・・・・煙突だけというのは・・・
つまり暖炉はボイラーみたいにはいかない  大きな前面開放部分と熱の対流の おりなす 複雑な自然のハーモニー   煙突だけの設計はありえない  暖炉ハンドブックと設計図のにらめっこ で2週間  その本では5m以上の煙突の横引きは不可
  う~ん でもなんとかしないといけない 失敗は許されない しかも一発勝負
恐怖感が私を襲う
 そんな中 設備の技術を少し混ぜて何とか強制排気の融合の図面作成
でも施工はCM発注  多くの業種が参加しているのだが、皆 逃げまくり
予算は限られ、時間は迫る   そんなこんなで なんとかバラバラに発注して組み立て  ほっと一息

今日 焚いてきました  まあまあかな  合格点です しかもこのホテルのリンクの許可ももらった  居合わせたかわいい女性スタッフにこのブログもついでに教える  な、なんと 即 携帯でその場でこのブログをみているではありませんか  ビックリ 携帯から見れるのか   海里村上

いやあ~  やってよかった
 施主の熱意は岩をも動かす でした
ちなみに 手作りは 蒸しサウナも僕の詳細設計 でした こらは完璧



  

コメント (3)
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