吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

評価される建築

2006-02-19 13:51:04 | Weblog
これも前から思っていたことである
最近何故かゼネコン、サブコンの人と話をしても仕事の中身のことでは、心から笑っている顔を見なくなってしまった
つい最近竣工検査をした  5000㎡を超すしかも設備のウエートの大きな建物
私の設計が頑張りすぎていて、施工者の皆様特にサブコンは大変だったと、心からねぎらいの 気持ちっでいっぱいである よく付いて来てくれました  と
しかしである 工期の中では完全には終わってない  そういう中での検査である
あちこち、配線が転がったり、床が剥がれていたり、器具が付いてなかったり、
工期遅れの理由は様々である
請負価格が妥当であったのか、現場変更が多すぎたり、決め事が極端に遅れたり
皆頑張っているのに
でも評価は結果である 
ゼネコンも もういまさら出来ませんよ とか ○日までに決めてもらわなければ出来ません とかいう言葉 伝えてはいたようだ 結局 無駄な抵抗 日本社会は欧米社会と違い それは悪評価につながる
そして いろんな検査が入る いきさつは無視 、
今回はその検査官がてごわい  施主側の人間でメンテナンスの総責任者 設計やゼネコンを全く信用していない 積年のうらみさえあるのだ(確かにもっともなのだが)検査の視点は全く次元が違う  点検口のちょっとしたズレ、バルブのハンドルの向き等‥ 確かにごもっとも  歯がたたない  (ああこの次元はいまのサブコンに求めるのは工期、体制からも人材からも全く無理なのだ)
今回は検査前に誉めたばっかりに私がチクチクと責められるあんた ようでけとる て いいよったやない! 何で俺が・・・・
基本性能に腐心し好かったと思っている矢先に・・・
でも今後はほんとうにホンモノを作らねば (逆に皆さんも良い視点、営業戦略の参考になると本気で思う)  
そこでは居直ってほんとうのことを言ってもしようがない気持ちになってしまう
早く検査が通り過ぎてくれ・・・
決して私は施工者寄りの人種ではない むしろ逆で嫌われ者  その私が同情してしまう  
誉めるところは誉めてあげようや   くそ
日本の建築業界の人材の枯渇の訳がこの年齢にきて垣間見える
せめて設計事務所として工事者の評価をちゃんとしてあげよう
こういうことだから建築現場がサラリーマン化していく  現場が楽しくない
もっとみんなで笑おうや
私は誰が何と言おうと良いものと悪いもの私のモノサシで評価し区別していく
これは最初の施工者選びにリンクしないといけない もっと施主に意見をちゃんと伝えよう 私たちの言葉で
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする