さざえのつぶやき

音楽活動を中心に、日頃の思ったこと感じたことを日記のように綴っていこうと思います。

合唱団パンダの練習

2008年03月16日 | 下手の歌好きソングライターのつぶやき
パンダ合唱団 http://www5.kcn.ne.jp/~ssinji/ の定期演奏会のリハーサルに行ってきた。  阪口夫妻からの依頼で、同じ合唱団の仲間である中沢君の隣でのギター伴奏で出ることになった。 もちろん、ふたつ返事で快く引き受けさせてもらったのだが、正直、いままでにない緊張感がつきまとっている。

それも、昭和56年から今年まで続いてきたコンサートが、今回の25回定演でいったんピリオドを打つというのだから、団員の気持ちは、例えようのない思いというか、情熱、緊張感でいっぱいのはず、その張り詰めたような空気が、今日のリハーサル会場で僕は感じとっていたからだ。
涙腺の弱い僕は、何度も目頭を熱くしながら、彼らの練習風景を見つめていた。

何かをつくりあげること・・・つくりあげたことによって生まれる感動。
つくりあげたものを披露して、それで与える感動。


僕は彼らのコンサートを2回しか聴いていない。 でも毎回、生きる喜びと元気をもらって帰れる、素晴らしいコンサート・・・それが僕にとっては「え?もう終わっちゃうの?」ってな感じで非常に残念である。 でも、きっと間違いなくこれは終わりではなく、休止なのだと信じている。 何かを始めるには、一旦、立ち止まって、周りの状況を把握しなければならない、何かを続けるには、一旦、休憩する場所や時間が必要である。 僕はそんなふうに思っている・・・そう、終わりは始まり。  だが、そんな大切な時間、場所にこんなちっぽけな(体は別として)僕を加えてもらえたことに喜びを感じているのも確かである。
だから、大切な中沢君の歌に、僕は精一杯の演奏をしなければいけない。
「歌いやすいだろうか?」「テンポ・・・早くないだろうか?」心では訊いているのだが、僕にはどうやって彼をリードすればいいのか・・・すごく難しい。

ふと、帰りの電車の中で思った。
「似ている・・・この感じ。」
いつもは、ソロでギターをかき鳴らしながら歌っていた自分。
これは、隣の人が歌いやすいように演奏する・・・「似ている」・・・そう、学生時代のブラスバンド部の練習だ。 他の楽器とのバランスに耳を傾け、気をつけながら演奏すること。 そして、相棒と組んでいたバンド時代も同じだった。

どうやら・・・活動休止を宣言しておきながら、ありがたいことに、また学ばせてもらっているようだ。

「すべての出会いや出来事には意味がある」・・・やっぱりね。