今朝、アルバイトの帰りに、娘から借りて乗っていってる自転車がパンクした。
汗をかきながら30分ほど家まで押して帰って、ついさっき知人から訊いていた駅の裏通りにある古い自転車屋を訪ねた。 串かつ屋の隣にある、その古びた小さな自転車屋は、タイヤのチューブと修理工具が散乱していて、まあ、昔ながらの町の自転車屋といった感じ。 出てきたおじさんは、すごく愛想がよくて、話をきくと43年自転車屋をしてるらしい・・・43年?俺の生きてきた歳じゃないか!!
「パンクやと思いますねん・・・」
「よっしゃ見ますわな・・・ああ、パンクやなあ・・・ほら、このマムシがガブッて噛んだような二つの穴・・・どこかの段差を踏んだみたいやな。」
「なおりますか?」
「まかしときなはれ・・・。」
修理をしてもらってる間、おじさんは、壁にかけてある自転車を指さしながら
「この4台は、わしが昔、パーツで組み立てたオリジナルですねん。」
「へ~、えらいしっかりとした作りですね。」
「そうでっしゃろ、あのサドルはイタリア製の〇〇の一枚皮ですんや、この前、この近くの今井町を散策にこられた人が偶然これを見つけはって、えらいびっくりしてはってなあ、20万出すから売ってほしいちゅうてな・・・そない言われても、大事な宝もんみたいなもんやさかい、売れまへんわ。」
その4台の自転車は、見たこともない形のハンドルやサドル、各部品はあちこちのいいパーツを集めて組んだらしく、おじさんはそれで琵琶湖を一周した話、日本各地を旅した話をうれしそうにしてくれた。
「忌野なんとかっていう歌手いたはりますやろ?あのひとも自転車好きで、何十万っていうもん乗ったはるんや、ご主人のこの自転車で21キロくらいあるんちゃうやろか・・・その何十万の自転車になると6キロか7キロの重さですねん、チタン使ってますさかいな、赤ちゃんほどの重さですわ。」
そんな自転車の話から、ガソリン代の話~ヒトラーの話~小泉元首相へのボヤキ、最近の殺人事件の話までひとつのパンク修理が半時間もかかって・・・でも楽しかった。
「ご主人、体重何キロありますか?」
「87キロくらいありますねん・・・」
「わかりました・・・え~と・・・これくらいに空気圧しときますわ。」
「ええ!!こんなに硬くなるまで入れていいんですか?!」
「まあ、帰りびっくりしやはる思いまっさ・・・自転車は、両指で押さえてへこむくらいの空気やったらあきまへんねん、すぐわんなります(悪くなる)よって、こまめに空気みといたってくんなはれ。」
「ありがとう、おっちゃん・・・またなんかあったら来ますわ!」
俺は代金1千円を払ったあと、自転車に飛び乗ってもの凄く驚いた!
「うわ~!! めちゃ軽いやん!!」
汗をかきながら30分ほど家まで押して帰って、ついさっき知人から訊いていた駅の裏通りにある古い自転車屋を訪ねた。 串かつ屋の隣にある、その古びた小さな自転車屋は、タイヤのチューブと修理工具が散乱していて、まあ、昔ながらの町の自転車屋といった感じ。 出てきたおじさんは、すごく愛想がよくて、話をきくと43年自転車屋をしてるらしい・・・43年?俺の生きてきた歳じゃないか!!
「パンクやと思いますねん・・・」
「よっしゃ見ますわな・・・ああ、パンクやなあ・・・ほら、このマムシがガブッて噛んだような二つの穴・・・どこかの段差を踏んだみたいやな。」
「なおりますか?」
「まかしときなはれ・・・。」
修理をしてもらってる間、おじさんは、壁にかけてある自転車を指さしながら
「この4台は、わしが昔、パーツで組み立てたオリジナルですねん。」
「へ~、えらいしっかりとした作りですね。」
「そうでっしゃろ、あのサドルはイタリア製の〇〇の一枚皮ですんや、この前、この近くの今井町を散策にこられた人が偶然これを見つけはって、えらいびっくりしてはってなあ、20万出すから売ってほしいちゅうてな・・・そない言われても、大事な宝もんみたいなもんやさかい、売れまへんわ。」
その4台の自転車は、見たこともない形のハンドルやサドル、各部品はあちこちのいいパーツを集めて組んだらしく、おじさんはそれで琵琶湖を一周した話、日本各地を旅した話をうれしそうにしてくれた。
「忌野なんとかっていう歌手いたはりますやろ?あのひとも自転車好きで、何十万っていうもん乗ったはるんや、ご主人のこの自転車で21キロくらいあるんちゃうやろか・・・その何十万の自転車になると6キロか7キロの重さですねん、チタン使ってますさかいな、赤ちゃんほどの重さですわ。」
そんな自転車の話から、ガソリン代の話~ヒトラーの話~小泉元首相へのボヤキ、最近の殺人事件の話までひとつのパンク修理が半時間もかかって・・・でも楽しかった。
「ご主人、体重何キロありますか?」
「87キロくらいありますねん・・・」
「わかりました・・・え~と・・・これくらいに空気圧しときますわ。」
「ええ!!こんなに硬くなるまで入れていいんですか?!」
「まあ、帰りびっくりしやはる思いまっさ・・・自転車は、両指で押さえてへこむくらいの空気やったらあきまへんねん、すぐわんなります(悪くなる)よって、こまめに空気みといたってくんなはれ。」
「ありがとう、おっちゃん・・・またなんかあったら来ますわ!」
俺は代金1千円を払ったあと、自転車に飛び乗ってもの凄く驚いた!
「うわ~!! めちゃ軽いやん!!」