あたりまえのことが、できるよろこび。

ついに月面着地に成功しました！ 人類の大きな一歩、マジでそんな感じで今日、ベッドから２０日ぶりに立ちました。 もちろん、まだ歩行機なしでは無理ですが、リハビリの先生に見守られながら、恐る恐る立ち上がると、脚が、脚が重たい巨体を支えるのに、膝がカックンカックンして痛い！(+_+) ふくらはぎも、太股も、筋肉プルンプルン！

『じゃ、今日は初日だし、ここまでにしときましょか。』と先生。
『いや、せ、先生、歩いてみたいんです。』と僕。

そう、実は２日前から大きな企みがあったのだ！それは。

【便器に座って、バァ～ン！！】


『大丈夫？頭はふらつかない？』と先生
『大丈夫です！逆に気分いいです！』と僕

ペンギンよりも遅い足取りで20m程先のナースステイションまで歩き、引き返す時に、『先生、トイレ行きたいです、お腹が...』

『僕、ここで待ってるから、終わったら声出して．．．そうか、別の患者見てくるから、ナースコール押して！無理せずにね！』と先生に言われながら、便器に座らせてもらい、そして、２０日ぶりの便器に座り、『バァ～ン』と音はしないが、無事スッキリ！！僕の目からはマジで涙が溢れ落ちました。 だって、この２０日間、この瞬間だけを願って願って頑張ってきたのだから。 ベッドに戻ってからも、泣きましたねぇ、普段、あたりまえにしていること、出来てることがどれだけ幸せな事なのか。 食べること、歩くこと、眠れること、トイレに行けること。
健康でいられることのありがたさ、生きてるんじゃなくて、生かされてることのありがたさを改めて知らされ、また感謝する次第でございまする。 合掌。