さざえのつぶやき

音楽活動を中心に、日頃の思ったこと感じたことを日記のように綴っていこうと思います。

涙するだけで. . .

2012年03月11日 | 下手の歌好きソングライターのつぶやき
この星が何処へ行こうとしてるのか もうだれにもわからない
権力(ちから)と権力のシーソーゲームから 降りることさえ出来ない
ひとは一瞬の刹那に生きる 子供は夢観る事を知らない
君を守りたい 君を守りたい、この手で
愛を信じたい ひとの心の
愛を信じたい いつの日か



これは、1982年に発表された、浜田省吾さんの『僕と彼女と週末に』の歌詞である。
当初、学生だった僕は、この曲を聴いて、原発がどんどん造られていく日本に、不安と恐怖を覚えたものだが、四年後のチェルノブイリ原発事故をニュースで知った時は、いつかきっとこの国にも悲劇が起こると思ってしまった。


昨日、今日とテレビを見ては、ただ涙を流すことしか出来ない、というか、涙を流すことしかしていない自分にもやもやしていた。 テレビは、音声を消して観ていた。 悲しいBGMが必要かい? わざわざ装飾しなくても、十分被災された方々の悲しみや恐怖はわかる。
BGMなんかいらん、映画やあるまいし。

昔、電力会社に勤める同級生と、原発の必要性について夜遅くまで討論したことを思い出す。 彼の答はこうだった、『コストだけのことや。』

浜田省吾はさらにこう歌う. . .恐れを知らぬ自惚れた人は 宇宙の力を悪魔に変えた


遺伝子だとか、原子の『核』は、神の領域だと思う。ただ、医療や科学が進歩するには、触れずにおかれなかったのも事実だろうが、目先の利益のために利用してしまうのも、人の悲しいところなのだろうか。


俺は暖かい御飯を食べている。 暖かい布団で寝ている。
涙を流すけど、チャンネルをめくると笑っている。


背中を向けずに、やれることを探そう。