さざえのつぶやき

音楽活動を中心に、日頃の思ったこと感じたことを日記のように綴っていこうと思います。

ふたり

2012年04月14日 | 下手の歌好きソングライターのつぶやき
何気なく、相棒の声が聴きたくなった。

彼が亡くなってから編集した音源がCD2枚分ある。

オーディオに放り込み、少し大きめの音量で流す。

彼の性格、彼の顔からは想像できない、透き通ったやさしい声が部屋に響いた。

「やだっち、久しぶりに合わそうか。」

ギターを思い出しながら爪弾くが、音源の劣化なのか、音が微妙に合わない。

仕方なしに音源にあわせてチューニングしなおし、一緒に弾いた。




当時、彼が作ってきた歌には、俺がリードギターを入れてハモり、俺が作った歌には、彼がリードとハモりを入れる。 そんなふうに、お互いの曲をふたりでアレンジしながら、ギター2本でたくさんの曲を作った。
彼は音程もしっかりしていて、声もキレイ・・・なのに俺は今と変わらず、音程も悪いし声も悪い。あ、顔も・・・お互い様か。
でも、お互いの好みも似通っていたからか、息はぴったしだった。







コルセットしたままのギターはつらい・・・。

ギターを壁に戻し、寝転んで彼の歌にハモッてみた。

「やだっち、ごめん・・・ここどうやったっけ?」

独り言をつぶやきながら、久しぶりにふたりで歌った。




2003年から一人、「下手の歌好き」として歌い出した。

そろそろ、相棒がほしい・・・ひとりは飽きた・・・。