さざえのつぶやき

音楽活動を中心に、日頃の思ったこと感じたことを日記のように綴っていこうと思います。

追憶と対億

2013年04月25日 | 下手の歌好きソングライターのつぶやき
俺はこの町で生まれ育ち、そして24歳の春、少し離れた町に引っ越した。

「おまえら兄妹は、おやっさんの葬式でこんだけ近所に世話になったんやから、一生、俺らに頭下げて生きていかなあかんのやで」

「あんたらほんまは、そこに住んでる権利はないんやで」

今も忘れはしない・・・貧乏やったために、騙され、脅され、バカにされた日々のこと

「しょうもない田舎町なんか出ていって、俺ら兄妹3人だけでよ、お金出し合えばなんとか他の町でも住めるわ、きっと・・・。」

「お兄ちゃん、ほんまや、そうしょう。」

あれからもう25年以上経った。

そんな町にも、俺は仕事でしょっちゅう行くことがある。



今日も、吉野川の川辺を少し歩いていた。

「早いよな・・・歳とるのって。」

俺もあと4年ちょっとで、親父が死んだ歳になる。

「やっぱ早いよな・・・親父が死んだ歳って。」


あたりまえで生きているんじゃない、生かされていることを最近特に感じる。

それなのに、毎日、身体の疲れを理由に、なんでもない時間を流している。

砂時計のように人生はひっくり返せないんだ。

時間が足りないと、ただただ焦るばかりで・・・。

そこにある問題を、いつ、どう解決していくべきなのか。

このまま過ごせばきっと数年後、俺は己のブクブク太った体と、自分勝手に費やした時間

の代償に、深い悲しみと自分への嫌悪感に押し潰されることになるだろう。

いや、勝てるか? 俺はいままで、どんな困難でも、最悪の状態を逃れクリアしてきた。

いや、助けられてきたのだ、きっと。

・・・人だ。 

やっぱり、いつも人に助けられてるんだよ、それを忘れるな。