なぜ思い出したのだろう・・・? ぼ~っとパソコンのマウスで落書きをしていたら、いつのまにか幼い頃によく遊んだナツメの木を書いていた。
絵は下手なのは間違いないのだが(とはいっても、マウスで書くのは普通でも難しい・・・)斜めに描いたわけではない。 生まれ育った吉野郡大淀町の家の裏にあったナツメの木は、この絵のように斜め横になって立っていたのだから。
確か、いまは亡き僕の大好きだったお婆ちゃんの話では、幼い頃の記憶に顔だけが強烈に残ってる猛犬「ゴン」を木の根元に括り付けていて、毎日引っ張る力で、いつのまにか倒れてしまい、そのまま成長したという事だった。
僕はよくこの木にまたがり「海賊船出発!!」とかいいながら揺らして遊んでいたのを今でも鮮明に思い出す。
確か名前のとおり、初夏に黄色い花を咲かせ、夏に芽をつけ、秋ごろに実がなったんじゃないだろうか? その実はまた美味しくて、リンゴに近い味がした。
お婆ちゃんは、僕が16歳の7月22日に亡くなり(親父は4年後の7月22日に亡くなる)このお婆ちゃんとは、中学校に入る間際までいっしょに風呂に入っていた。 お婆ちゃんの話はとてもおもしろく、大峰山にしっぽの生えた宇宙人がいるらしい・・・とか、奇妙な話をいつも風呂の中でしてくれるもんだから、いつも一時間近く入っていて、出る頃にはのぼせて鼻血が出たこともある。 ナツメの木の側には、お婆ちゃんの耕す小さな畑があって、茄子、胡瓜、天向きトウガラシ、なんば(トウモロコシ)、柿の木、南天の木、ざくろの木、いちじくの木、金木犀の木があった。
「天向きトウガラシ」とは、「ししとう」のことで、実が反りあがって上を向いてるものが辛くておいしい・・・そしてこのトウガラシの葉を、みりんと酒と醤油だけで、水分がなくなるまで鍋で炊く、「葉とうがらし」という佃煮を、お婆ちゃんはよく作ってくれた。 それを冷たく冷蔵庫で冷やした「茶がゆ」で食べるんだけど、もう、いま書きながら思い出しただけで頬が崩れそうになる。 お婆ちゃんは「えべっさんの祭り」で売っている「す飴」が好きだった。(たぶん他の呼び名があるはず・・・)
そしていろんな事を教えてくれたなあ・・・金木犀の葉っぱを丸めて「葉笛」を教えてくれたし、「すずめのてっぽう」の吹き方、口笛もお婆ちゃんに教えてもらった。
僕は、お婆ちゃんの影響か、花を育てることが好きになり、中学校の頃は、お婆ちゃんにサルビアの花の苗を買ってきてもらって、栽培していた。 サルビアは、さし芽すれば、そこから根が出てきて、いくつでも増やすことが出来た。
サルビアの花の蜜は甘い・・・ちなみにお婆ちゃんの好きな花は「鶏頭の花」、ケイトウが正式な呼び方だろうけど、お婆ちゃんは「けとう」と呼んでいた。
ナツメの木から話がえらく反れたが、いまなんでこの木を思い出したのかが分かった気がする・・・そうか・・・お盆も過ぎたけど、そう言えば親父のことばかり思い出していたけれど、お婆ちゃんのことを忘れていたような気がする。
お婆ちゃん・・・ありがとう、なんか楽しかったこと思い出して、幸せなひと時をもらったよ。 そして、ごめんね・・・忘れてしまってて。
絵は下手なのは間違いないのだが(とはいっても、マウスで書くのは普通でも難しい・・・)斜めに描いたわけではない。 生まれ育った吉野郡大淀町の家の裏にあったナツメの木は、この絵のように斜め横になって立っていたのだから。
確か、いまは亡き僕の大好きだったお婆ちゃんの話では、幼い頃の記憶に顔だけが強烈に残ってる猛犬「ゴン」を木の根元に括り付けていて、毎日引っ張る力で、いつのまにか倒れてしまい、そのまま成長したという事だった。
僕はよくこの木にまたがり「海賊船出発!!」とかいいながら揺らして遊んでいたのを今でも鮮明に思い出す。
確か名前のとおり、初夏に黄色い花を咲かせ、夏に芽をつけ、秋ごろに実がなったんじゃないだろうか? その実はまた美味しくて、リンゴに近い味がした。
お婆ちゃんは、僕が16歳の7月22日に亡くなり(親父は4年後の7月22日に亡くなる)このお婆ちゃんとは、中学校に入る間際までいっしょに風呂に入っていた。 お婆ちゃんの話はとてもおもしろく、大峰山にしっぽの生えた宇宙人がいるらしい・・・とか、奇妙な話をいつも風呂の中でしてくれるもんだから、いつも一時間近く入っていて、出る頃にはのぼせて鼻血が出たこともある。 ナツメの木の側には、お婆ちゃんの耕す小さな畑があって、茄子、胡瓜、天向きトウガラシ、なんば(トウモロコシ)、柿の木、南天の木、ざくろの木、いちじくの木、金木犀の木があった。
「天向きトウガラシ」とは、「ししとう」のことで、実が反りあがって上を向いてるものが辛くておいしい・・・そしてこのトウガラシの葉を、みりんと酒と醤油だけで、水分がなくなるまで鍋で炊く、「葉とうがらし」という佃煮を、お婆ちゃんはよく作ってくれた。 それを冷たく冷蔵庫で冷やした「茶がゆ」で食べるんだけど、もう、いま書きながら思い出しただけで頬が崩れそうになる。 お婆ちゃんは「えべっさんの祭り」で売っている「す飴」が好きだった。(たぶん他の呼び名があるはず・・・)
そしていろんな事を教えてくれたなあ・・・金木犀の葉っぱを丸めて「葉笛」を教えてくれたし、「すずめのてっぽう」の吹き方、口笛もお婆ちゃんに教えてもらった。
僕は、お婆ちゃんの影響か、花を育てることが好きになり、中学校の頃は、お婆ちゃんにサルビアの花の苗を買ってきてもらって、栽培していた。 サルビアは、さし芽すれば、そこから根が出てきて、いくつでも増やすことが出来た。
サルビアの花の蜜は甘い・・・ちなみにお婆ちゃんの好きな花は「鶏頭の花」、ケイトウが正式な呼び方だろうけど、お婆ちゃんは「けとう」と呼んでいた。
ナツメの木から話がえらく反れたが、いまなんでこの木を思い出したのかが分かった気がする・・・そうか・・・お盆も過ぎたけど、そう言えば親父のことばかり思い出していたけれど、お婆ちゃんのことを忘れていたような気がする。
お婆ちゃん・・・ありがとう、なんか楽しかったこと思い出して、幸せなひと時をもらったよ。 そして、ごめんね・・・忘れてしまってて。