レンタル店で借りて観た映画『さくら』の感想です。西加奈子氏原作本の映画化作品です。原作は読んでいませんでした。本を読んでいなかったので店頭に並んでいて借りてみようかと思って借りてみたけれど、ものすごく重いお話だったので観ているとてもしんどくなりました。この映画は兄弟妹の3人兄弟とその両親、さくらという1匹の犬からなる長谷川家のお話でした。長男の一(はじめ)(吉沢亮さん)は幼い頃から人気者で誰もが注目するような憧れの存在でした。そんな兄がいろいろあって亡くなってしまい、それを契機に、家族それぞれがバラバラになってしまい、壊れかけて行く様子が描かれていた物語でした。父親は、永瀬正敏さん、母親は、寺島しのぶさん、次男薫は北村匠海さん、妹美貴は、小松菜奈さんが演じておられました。幼い頃から仲良し家族そうに見えていましたし、子供部屋も幼いころから与えられていましたし、何不自由なさそうな長谷川家の絆が壊れてしまう瞬間は驚くほどあっと言う間でした。何も不自由なく育っていそうに見えていた、妹の美貴が兄一が恋心を抱き続けていた兄の恋人に嫉妬する気持ちやこんなことまで平気でできるんだと思えることをやっていたことには相当びっくりしました。ひっかきまわし続けた美貴の行動は人として多くの人を傷つけるし、自分自身も傷つけるし、絶対してはいけない大人ではないような行動でした。美貴の部屋には、いろいろな美しい生花が飾られていたのがよく映っていました。リビングにもチューリップが飾られていたし、美貴が使っていたマグカップはチューリップ柄でした。そんな美しい花に毎日囲まれながら、美しさとは程遠い正反対のむごいことをやってしまっていたというこの対比はなんか空しいような気がしました。兄亡き後、父親が家出したことなど、ぼろぼろ状態のそれぞれの家族の諸々の感情の乱れや姿が最後のほうで描かれていたのも衝撃的でした。この映画の中にでてきた、一戸建てのきれいな家は、庭もあるし、台所もあるし、幼い頃からそれぞれ子供部屋もある理想的な家で、自分もこんな家に住んでみたいという夢は幼い頃ありました。そんな素敵な家で暮らしていても、家族の関係が取り返しのつかないような関係になったり、暮らしている人々が幸せを感じていなかったら、ただの建物に過ぎないという現実を知らされました。最後の最後、幼い頃から長谷川家で飼われていた1匹の犬さくらの存在が、崩れかけていた長谷川家の絆を繋ぎ留めておけた唯一の切れることがなかった糸だったということなのかと思いました。さくらで繋がった絆を遺された長谷川家の家族みんなでゆっくりでいいから少しずつもっと強い絆にできるように生きて行って欲しいなあと思った映画でした。家族はいいときもそうでないときも生きて行く上でやっぱり基本になる場所だったのもよくわかりました。見終えた後、やっぱり重かったし、しんどかったなあと思った映画でした。
昨日は、父がいつもお世話になっている医院に出向き、ワクチン接種の付き添いをしました。以前、父は、ワクチンを打たないでおこうと思っていたようですが、先週の診察で父本人が打っていただくことを決めて依頼していたようでした。罹り付け医院での個別接種ということだったので、インターネットなどで予約することもなく、先週、お医者様に接種する旨を伝えただけで接種予約がすでに終わっていました。先週、父本人に昨日のワクチン接種の日程と時刻を連絡していただいていたようですが、お医者様が言われたことをすっかり忘れてしまっていたようで、昨日の接種の予約を昨日の朝に電話で確認して初めて知りました。大阪市から送られてきていた予診票に先に記入しておく必要があったので、自宅で記入してから、その予診票を持参し、予約の時間の数分前に医院に到着しました。結構たくさんの方々が診療の順番待ちをされてたので、約30分ほど待ち、1回目のファイザー社のワクチン接種を無事に終えました。付き添いの私も診察室に入って見守っていましたが、接種は1秒くらいで済みました。あっという間でした。この日、届いたばかりのワクチンをこちらの医院では予約された罹りつけの予約された皆さんに今日から打っていますとお医者様はおっしゃってました。同じようにワクチン接種されていた方々もたくさん見かけました。お医者様曰く、父があちこち旅行するのを前から知っておられたので、打っておいたほうがいいと勧めて下さったとお伺いしました。熱が出たときや痛みが出たときの痛み止めの薬も一緒にいただいてきました。打ったほうの腕が痛くなったりする方もおられるようですが、今のところ、熱が出たり腕が痛くなったり、だるくなったりするような副作用は出ていないようです。2回目は3週間後だそうです。今度も付き添って行ったほうがいいかなと思っています。こちらの医院に出向いたのは2年前でした。この日、診察時間まで、2階のベッドがあった部屋でしばらく待っていましたが、母が最後の入院をした日の前の日に、点滴をこの部屋で受けていたのを思い出しました。2年前の4月下旬でした。その日から一度もこちらの医院まで出向いていませんでした。2階の部屋に掛けられていた、キティちゃんの時計はその当時のままでした。そのときからもう2年経ったんだなあとしみじみ思いました。生きていたら一緒にワクチン接種に来ていたかもしれないなあとも思いました。ワクチン接種の付き添いで午前中はあっという間に過ぎて行きました。
大阪に緊急事態宣言が出されてから今日で1か月です。よくよく考えたら約1か月ほどずっと電車にずっと乗ってなかったです。これほど長い間、電車に乗らなかったのは久しぶりでした。最近は、どこのスーパーに行ってもクレジットカードで自動支払機で支払ったり、イコカを利用して支払う回数が増えました。一昨日、スーパーやデパートの地下の食料品売り場で何度も利用していたらチャージしておいた残金が800円ほどになってしまい、医院の近くのJRの駅でチャージしてきました。最近、駅に出向くのはイコカのチャージをするときだけになっていました。このままの状況が続いて行くと、緊急事態宣言は、5月末までは解除されないだろうなあと思いつつ、父のワクチン接種に付き添って、ワクチン効果で少しでもいい方向に向かって行ってほしいなあと思った日になりました。