岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

国際ペン「香港の出版社社長・民主運動家、黎智英氏の逮捕に対する深刻な懸念」を表明

2020年09月25日 10時44分59秒 | 歴史論・資料
国際ペン
   「香港の出版社社長・民主運動家、黎智英氏の逮捕に対する深刻な懸念」
                               2020年8月11日

 
 民主化活動家で、香港の有力紙アップル・デイリーのオーナーである黎智英氏が、他の8人とともに国家安全保障上の容疑で逮捕されたとの報道に接し、国際ペンは強く懸念している。

 メディア企業ネクスト・デジタル社への家宅捜索や二人の息子の逮捕と同時期に行われた黎智英氏の逮捕は、新たに制定された国家安全維持法が、香港政府に批判的な声をバランスを欠いた形で標的にする最新の事例となった。

 黎智英氏の拘禁について、国際ペンの獄中作家委員会委員長サリル・トリバチ氏は「黎智英氏の逮捕は言語道断だ。新聞が香港に与えるいかなる影響と比べても著しく不釣り合いであるだけでなく、『一国二制度』を保証する1984年の英国との共同宣言に署名する際に中国が同意したすべてのことに反している。香港の市民的自由がこれほど簡単に抑圧され、かつて称賛された香港の警官と官僚機構が北京に屈服しているのを見るのは非常に悲劇的だ。香港の独立した司法当局はこの機会に立ち上がり、黎智英氏を釈放しなければならない。そうすることで、黎智英氏のアップル・デイリーばかりか、香港のすべてのジャーナリストが意図し行ってきたこと、つまり権力者や当局が話したがらない話を伝えることができるようになる」と述べた。

 国際ペンは香港政府に対し、国家安全維持法の施行が香港特別行政区法および権利章典に制定されている言論、出版の自由を保証するよう求めた。


#解説#

 こういう事態は自民党の憲法改正案の緊急事態条項(国家緊急権)にも共通している。個人の尊厳や権利の上に国家をおいてあるからだ。(解説・岩田)




最新の画像もっと見る