国が私たちをおどす時
最初にマスメディアが恫喝された。
恫喝を批判する声は思ったほど大きくならなかった。みんなマスコミ人ではなかったから。
次に官僚が恫喝された。
これを批判する声も大して大きくはならなかった。官僚は特権階級だという意識が先に立った。
今度は学術会議が狙われた。
多くの人が怒ったが、学術会議は特権を持つ学者集団だから、学術会議の方こそ反省しろという声もあった。
次は何が標的になるだろう。
日本ペンクラブ、文芸協会、現代歌人協会、俳句協会、伝統俳句協会。
労働組合も生活協同組合も社会福祉協議会も。
やがては宗教団体、一人一人の個人にも及ぶだろう。
声をあげるのが、遅くなればなるほど、取り返しがつかなくなる。