「僕は左翼ではない。政治的には真ん中にいた。だが気が付いたら左の方にいた。なぜなら社会全体が、右へ行ってしまったから。」
これは直木賞作歌の井上ひさしの1980年代の言葉である。
先日行われた、東京都知事選挙の結果にあるとおり、「ネオナチ」のような主張をする者たちも出てきた。(田母神としお)
ツイッターでは、「核武装のために原子力発電を推進する」というものがあるくらいだ。一昔前には、信じられないような主張をする人が増えている。
俗に「右から左まで」という言葉がある。この言葉で表現すれば「極右」が、勢いを増している。井上ひさし存命中より社会が、極端な「右」へ行ってしまったのだ。
こういう状況で「政治的真ん中」とは、30年前の「右」になるだろう。こういうことを見こして、「ネオナチ」的な人は「極端な発言」をしているとも言える。
だから、「政治的中立」(いや「政治的に真ん中にいるということ」)が必ずしも妥当だとは限らない。こういう事を念頭に、ネット上で発言していこうと思う。
昨日僕はこういうツイートをした。
「田母神の支持者は、長崎型核兵器を作るプルトニウムの確保のために原発を推進すると言う。核兵器廃絶のためにも原発は止めるべきだ。」
すると数時間後、「田母神としお」とツイートに表示した人からの返事が来た。
「核兵器廃絶への具体的道筋を示して下さい。」
僕はこう答えた。
「あなたも政治に関心があるなら、自分でお考えなさい。私に意見がありますが選挙のときは、自分の考えに近い人に投票します。」
こういうことも考えて、僕は、意見を発していきたい。
また、「歴史認識」については、大量の公文書が敗戦直後に隠滅破棄されていることも、考えに入れる必要があろう。