鈴木貴子、細川晶生(PACO y TAKACO)ライブ 6月24日 於)ヤマン
鈴木貴子は声楽の修練を積んだ本格派のシンガー。細川晶生はフラメンコギターでその名を知られている。ユーチューブの動画の再生回数も多い。
この二人が「PACO y TAKACO」というユニットを組んでいる。PACOは細川のニックネーム、TAKAKOは鈴木の本名。「y」というのは英語でANDという意味だそうだ。
このユニット聞かせてくれる。TAKACOの声が美しい。PACOのフラメンコギターは重厚だ。声量のある女性歌手の声とフラメンコギターの迫力。これはある種珍しい取り合わせだと思う。
前回に比べてTAKACOが楽しんで好きな歌を思い切り歌っているようだ。だから聞いているほうが楽しくなる。局はポップスだが、声は声楽で鍛えた声。軽音楽だが局全体に重みがでる。その声にPACOのフラメンコギターが合う。
独特の音を作っていると感じた。今回はパーカッションも入って一層演奏が華やかだった。
TAKAKOが演奏の最中にトークを入れ、PACOがコメントする。「合わせるのが大変なんですよ。実は。」これはユニットの宿命だ。国分弘子が様々なユニットを組む。自分の演奏はもちろん。ベース、ドラムス、ゲスト出演者の演奏や出す音を注意深く聞きながら、ぜんたいのハーモニーを醸し出している。
僕もひょんなことからアマチュアバンドのボーカルをするようになった。マラカスを振りながら。メンバーは、ギター、キーボード、トランペット、女性ボーカル。歌うときはほかのメンバーの出す声や音を聞きながら。僕の声やマラカスが出過ぎないようにしている。
PACO y TAKACOとくらぶべくもない。だがこのユニット、そういうことが出来るようになれば魅力は倍増するだろう。