「運河の会」かながわサロン 2015年1月10日 於)神奈川労働センター
1、短歌の素材:
「楡の木にアトラスを思う」「投票所の子ども連れの家族」「庭の鳥に慰められる」
「マスクをする人の多い街区にSF映画を思う」「杖もつ媼の歩み」「元旦の雪」
「開演前の調弦の音」「受話器に聴く声」「橋脚に当たる濁流」「鑿のあと残る円空仏」
「落ち葉の吹き溜まりに葉っぱのフレディはいるか」「米寿の感慨」。
2、主な論点:
「素材にもう一歩踏み込め」「日常をスケッチしただけでは詩にならない」
「視点はよいが表現に工夫の余地はないか」「距離の取り方は適切か」「終止の在り方」
「読者に伝わるか」「口語と文語のバランスはよいか」「状況設定が伝わるか」
「音感はどうか」「少女趣味ではないか」「言葉の工夫は充分か」。
3、会の運営:
・僕が司会をして全員が発言。忌憚なき論議をした。
・『運河』12月号の僕の巻頭詠の批評。ダンディズムに傾いて来た。
(岩田亨的世界と評された。)
・来月は鎌倉で行う。