岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

「運河の会」:かながわサロン:2015年1月

2015年01月11日 23時59分59秒 | 歌会の記録(かまくら歌会・星座・星座α・運河)
「運河の会」かながわサロン 2015年1月10日 於)神奈川労働センター


1、短歌の素材:


「楡の木にアトラスを思う」「投票所の子ども連れの家族」「庭の鳥に慰められる」

「マスクをする人の多い街区にSF映画を思う」「杖もつ媼の歩み」「元旦の雪」

「開演前の調弦の音」「受話器に聴く声」「橋脚に当たる濁流」「鑿のあと残る円空仏」

「落ち葉の吹き溜まりに葉っぱのフレディはいるか」「米寿の感慨」。


2、主な論点:


「素材にもう一歩踏み込め」「日常をスケッチしただけでは詩にならない」

「視点はよいが表現に工夫の余地はないか」「距離の取り方は適切か」「終止の在り方」

「読者に伝わるか」「口語と文語のバランスはよいか」「状況設定が伝わるか」

「音感はどうか」「少女趣味ではないか」「言葉の工夫は充分か」。


3、会の運営:

・僕が司会をして全員が発言。忌憚なき論議をした。

・『運河』12月号の僕の巻頭詠の批評。ダンディズムに傾いて来た。

     (岩田亨的世界と評された。)

・来月は鎌倉で行う。





最新の画像もっと見る