岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

「星座かまくら歌会」2018年6月

2018年06月06日 16時07分03秒 | 歌会の記録(かまくら歌会・星座・星座α・運河)
「星座かまくら歌会」2018年6月 於)鎌倉生涯学習センター


 この歌会の定員は20人。しかしこの日は21人も集まった。連休でもないのに関西から遠路はるばる参加した会員もいた。尾崎主筆は健康状態の関係で途中から出席。

 参加者がそれぞれ独自性を発揮できるようになった。


 しかし細かい部分の課題はある。僕の指摘した課題。


「語順の工夫の余地」「カタカナ語によって作品が軽くなっていないか」

「やや概念的で理屈になっていないか」「もう少し印象深く表現できないか」

「言葉は適切か」「細かすぎないか」「言葉のゆるみがないか」「焦点が絞れているか」

「説明的ではないか」「第三者に感動の中心が伝わるか」「結句が軽くなっていないか」

「言葉を無理して使っていないか」「もう少し印象鮮明にできないか」

「語順と感じ表記の問題」「時制はこれでよいか」「読みにくくないか」。


 尾崎主筆の講評。


 それぞれ上手くなってきた。自分はこれで行くんだという独自性を深めて欲しい。その後、忌憚のない作品批評。つまり「独自性を深めつつ、作者の責任で作品を、練って行け」という意味だろう。


「10年後に残る作品か」「やや理屈になっている」「短歌で表現できないものもある」

「自分にもっと引きつけよ」「もう少し個性がほしい」「もう少し詩情を深めよ」

「焦点を一点に絞れ」「説明を排せ」「自分が見えていないと心理は表現できない」

「のちの世に残る歌をつくれ」「言葉の整理を」「耳から聞いてわかる様に」

「時制を考えて」。


 つまり、作品の判断を作者の責任でせよということだ。「自分の目を鍛えなければ、作品も上達しない。厳しい課題を突き付けられたように感じた歌会だった。




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