「運河の会・東京歌会」2014年9月14日 於)早稲田奉仕園セミナーハウス
1、短歌の素材:
「デイサービスの出来事を語る夫」「濁流の多摩川のアオサギ」「壊された家の後の車止め」
「過ちを咎めるように咲く花」「面会を拒んだ友の心を知る」「敗戦を語る人らの老い」
「冬の夜の田中を飛び立つ水鳥の音」「かなかなの鳴く夕暮の柳」「水を抜いた釣堀の情景」
「セシウムの数値の書かれたシイタケ栽培の丸太」
2、主な論点:
「一首の終止形がないと緊張感がない」「材料が多すぎる」「五感を働かせよ」
「意味が明瞭か」「事実はあるが抒情がない」「比喩が活きているか」「口語の語感」
「工夫しすぎると煩わしい」「細か過ぎないか」「余計な言葉はないか」「読者に伝わるか」
「作品の主題がハッキリしているか」
3、会の運営:
・数人が発言したのち、佐瀬本雄代表が講評する。
・「第1回北の声」「詩人の聲・岩田亨公演(13回目)のチラシを配布した。
・歌会終了後、懇親会があり、佐瀬本雄代表の若い頃の歌稿を拝見した。
新鮮な抒情が表現されていて一同驚いた。
・来年1月に新年会を歌会の前に開催する。来月の歌会にはかる。
・「運河」創刊30周年記念の合同歌集の出詠者は150名との報告があった。