岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

京都への旅

2014年08月31日 23時59分59秒 | 紀行文・エッセイ
京都へ行くのは30年ぶりだった。「塔短歌会」の公開シンポジウムが京都駅の近くのホテルであったので、これを機会に京都を久し振りにめぐってみようと思った。

 駅の近くに一泊して、翌日一日京都めぐりにあてた。

 さて京都のどこを巡ろうか。美術館に行くか、寺社巡りをするか。考えた上で、一日観光バスで、寺社巡りをしようと思った。初めて京都へ行ったのが、一日観光バスだった。

 廻ったのは、清水寺、三十三間堂、天龍寺、金閣寺だった。

 清水寺へ行ったのは、中学の修学旅行以来。修復作業があって、拝観出来ない所もあったが、懐かしかった。音羽の滝では、「学問成就」の水を飲んだ。20世紀末に音羽の滝の水質が悪くなって、飲めなくなったというニュースを聞いていたので、心配したが、紫外線の滅菌装置の中に柄杓が入れられて、衛生管理をしていた。音羽の滝は清水の舞台から見て、「学問成就」「縁結び」「長寿」となっているが、三つのうちどれか一つにしないと功徳がないという。以前は「三つの内二つ飲むと、功徳がなくなる」と言う話だったが、こういう話は、時と共に変わるのだろう。(混雑緩和の為か、衛生管理のためか。)


 次に三十三間堂。「通し矢」の行われる縁側はみられなかったが、堂内をゆっくりまわった。千一体の千手観音、寺院の由来、四天王像などを見てまわった。今回の中では一番見応えがあって、危うく集合時間に遅れるところだった。

 昼食は嵐山。蕎麦屋、京懐石の店があったが、胃と胆嚢のない僕には食べられないものばかり、結局昼食は「ヨモギ餅と抹茶」にした。今度京都旅行をするときは、食べ物を考える必要があるだろう。昼食が短時間で済んだお蔭で、天龍寺の拝観と庭園めぐりができた。うす味の大根の漬物を買った。


 最後が金閣寺。雨が降り始めて傘を差した。金閣寺は今回で4回目だが、雨の金閣寺は初めてだった。雨にぬれる金色の楼閣。なかなかの風情だった。ここで気づいたのだが、観光客に中国人の多いこと。「メガネをかけ、カメラを持ち、観光案内を手にしている」。一昔前に日本人観光客の形容に使われた言葉がそのままあてはまる。国家間は外交問題を抱えているが、経済は緊密につながっている。日中間で軍事衝突などは起きまい。安部首相の「集団的自衛権発動のモデルケース」は荒唐無稽だ。

 むしろアメリカが中東地域で起こす武力攻撃に、自衛隊が参加を求められる可能性の方が大きいと思った。

 ここで教訓が二つ。京都旅行するなら、東山、西山、北山、中央部と目的と地域を絞って旅程を組むこと。食べ物は、あらかじめ宿に知らせておくこと。

 心のリフレッシュを行い、作歌意欲が刺激され、6首ほど短歌を詠んだ。





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