「詩人の聲・岩田亨公演」(第11回)ギャルリー東京ユニマテ
「(語り)本日は暑い中をお出で頂き有難うございました。今回で11回目の参加です。今日は爽やかな絵画の前で聲を撃ちます。さあどのような聲がでるでしょうか。第三歌集以降の作品と『短歌』誌上に発表した作品などを読んでみたいと思います。」
「意思表示」5首(「うた新聞9月号」に発表するもの。)
「神ならぬ者」7首(「短歌」2014年8月号)
・糸杉のかの燃えたちは陽炎かゴッホはおのが耳を切りにし
「雪消の水」「ミカエルの翼」「地鳴り海鳴り」「予感」「アメジスト色の海」
「賽の河原」「イカロスという男」「野はしずかなり」「結露」「聖書」「熱きミルク」
「錯覚」「わが祖父母」「風強き日」「公園墓地」「冬至前後」「木の影」「わが願い」
「聖なる山」「モモンガ」「終末」「ブラインド」「ネメシス」「雑音」「ダム放水」
「正と悪」「亡者」「マタギの爺」「デスマスク」「夕焼」(以上『星座』)
「風の道」「逆走」「風がやみたり」「半世紀」「起重機」「偶像」「樹海」「水無川」
「春雷」「説を変え」「鎖」「柵のなか」「予感」「海へだて」「春の雪」「風狂の人」
「虚空」「冬の海」「遠き山影」「光」「ヒマラヤ杉」「夏至前後」「海風」「決断」
「悲しみ深し」「心たぎらせ」「海を思えり」「グラスの露は」「三河海原」
「かくありたし」「乱反射」「眠り」「殉教の徒」「探照灯」「前兆」(以上『運河』)
「青深くあれ」7首(「短歌」2011年10月号)
・夏野菜いくつ手にとる店先に北の大地の土の匂いす
「遠き雷鳴」7首(「短歌」2010年9月号)
・倒木の半ば朽ちたる森のなか毒もつ茸の姿うつくし
「薔薇の白きは」7首(短歌」2012年7月号)
・今はもう想定外と言えまいとかの男らも話たるべし
(以上約350首)
今回で11回目だった。これらの作品は前回読んだものを改作したもの。やっと聲が力まずに出せ、緩急をつけて読めるようになった。読んで違和感のあった表現は、翌日手を入れた。
これらの作品の配列はまだ考えていない。別の作品を徐々に取り入れながら、次回は配列を考えて構成しようと思う。
10月に北海道の「第1回北の聲」に参加する。これも一つの「聲を鍛える修練」にしたい。
次回公演は9月9日(火)。自由が丘カシュカシュダール
ご予約お問い合わせ:北十字舎 03-5982-1834