「運河の会」東京歌会:2012年10月 於)早稲田奉仕園
1.短歌の素材:
「霧の立ち込めた湿原」「台風の過ぎた後の澄んだ空」「爆発のあとの向日葵」
「家族内のやみがたい感情」「子供らの作った水田の稔りの輝き」
「取り残した山椒の実に感じる秋の気配」「飛び立つ白鳥」「久し振りに洗う陶人形」
「茅葺の屋根越しの赤い柿」「壊してしまった骨董品の湯飲み」「秋の光と柿」
「曼珠沙華の赤と柿の赤」「或る朝に気づく洗顔の水の冷たさ」
2.主な論点:
「不必要な言葉はないか」「言いすぎるとしつこくなる」「言葉を倒置してはどうか」
「表現が抽象的に過ぎる」「口語が目立ち過ぎている」「意味の通じる言葉をつかえ」
「下の句で安易に総括してはいないか」「下の句は良いが上の句に難がある」
「柿の種類を具体的に詠み込んだらどうか」「結句が甘くはないか」
「頻繁に使われる言葉は新鮮味に欠ける」「言わずもがなの言葉はないか」・・・
3.会のもち方:
1.皆で意見を自由に出す研究会のようになってからは、結論は出さずに作者本人が持ち帰って考える材料とする。
2.2013年3月までは同じ会場が予約されている。
3.時間に余裕があるときは、なるべく多くの人が発言出来るような会の進行をする様に努める。
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