岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

「運河の会」東京歌会:2012年10月

2012年10月26日 23時51分36秒 | 歌会の記録(かまくら歌会・星座・星座α・運河)
「運河の会」東京歌会:2012年10月 於)早稲田奉仕園


1.短歌の素材:

「霧の立ち込めた湿原」「台風の過ぎた後の澄んだ空」「爆発のあとの向日葵」

「家族内のやみがたい感情」「子供らの作った水田の稔りの輝き」

「取り残した山椒の実に感じる秋の気配」「飛び立つ白鳥」「久し振りに洗う陶人形」

「茅葺の屋根越しの赤い柿」「壊してしまった骨董品の湯飲み」「秋の光と柿」

「曼珠沙華の赤と柿の赤」「或る朝に気づく洗顔の水の冷たさ」


2.主な論点:

「不必要な言葉はないか」「言いすぎるとしつこくなる」「言葉を倒置してはどうか」

「表現が抽象的に過ぎる」「口語が目立ち過ぎている」「意味の通じる言葉をつかえ」

「下の句で安易に総括してはいないか」「下の句は良いが上の句に難がある」

「柿の種類を具体的に詠み込んだらどうか」「結句が甘くはないか」

「頻繁に使われる言葉は新鮮味に欠ける」「言わずもがなの言葉はないか」・・・


3.会のもち方:

1.皆で意見を自由に出す研究会のようになってからは、結論は出さずに作者本人が持ち帰って考える材料とする。

2.2013年3月までは同じ会場が予約されている。

3.時間に余裕があるときは、なるべく多くの人が発言出来るような会の進行をする様に努める。






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