日本ペンクラブ年次総会。
2019年6月25日。於)如水会館。
今年は日本ペンクラブの理事選挙があった。理事選挙のある年は総会に意見が百出するとは聞いていた。それを目の当たりにして少々驚いた。「派閥が出来て、ペンクラブが分解する危険があった」という発言もあった。
だが派閥に派閥で対抗すべきではないと思う。国際PENの憲章によって活動をすべきだ。「ペンクラブは親睦団体だから、選挙規定がない」という発言もあった。だが「日本ペンクラブ」は親睦団体ではない。「平和と表現の自由を求める」というハッキリした目的がある。まさか日本ペンクラブの理事になって、ハクが付くと思っているわけでもなかろうに。
そう考えて会場で発言し、評決の意思表明をした。権威は関係ない。僕の考えを代弁してもらえるかが唯一の行動規範だ。その点新理事の金平(ジャーナリスト)の意見は適確だったと思う。
議論百出だったが、「自衛隊のイラク派遣の時の議論が活発になされた総会を思い出した」というコメントをネット上で見つけた。様々な意見が交わされ、理事と活動報告が承認された。これは良い事だと思う。僕は駆け出しだが、「日本ペンクラブ電子文藝館」に第二歌集「オリオンの剣」が収録されるのが正式に承認された。
表現者の団体。意思表示をする団体だ。大いに議論するのが相応しいと思う。
そのあとの懇親会では、わだかまりなく交流が出来たと思う。活発な議論のあとはノーサイド。これが鉄則だろう。このことに関しても金平の指摘は正しいと思う。
会報にあったが、いくつかの声明が発表された。表現の自由と平和に関することだ。このような活動を続けていきたいと思う。ただの親睦団体ではない存在意義がそこにある。