岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

病院で考えた事

2013年04月12日 23時59分59秒 | 紀行文・エッセイ
入院中に考えた事をアトランダムに記していく。

1、夢。

 手術が終わって一段落ついた頃、夜中に夢を見た。三部作の夢である。
 
 Ⅰ、宮崎駿のアニメに出て来るような、高床の簡素な、何故か鉄製の家に住んでいて、階段を上っていく。(この夢はトイレに行くので中断された)

 Ⅱ、何故かジーンズをはいていろ僕が友達とゲームをしている。(鬼ごっこのようなもの)そこへ何故かオペラの予約券を持っていることに気づく。そのオペラは、これまた何故か観客が参加できるもので、そこには戦前のオーストリアの皇太子がいる。皇太子は踊りと歌に熱中して、街へ飛び出していく。それを僕が追いかけていくと、皇太子が右翼学生に取り囲まれて殴るけるの暴行を受けている。そこへ僕が飛び出してこういう。

 「畏れ多くも大日本帝国の同盟国の皇太子に何をするか。不届き者め。」

 右翼学生は雲散霧消する。感激した皇太子は僕を晩餐会に招待する。僕は他人のタキシードを借りて、「映画:タイタニック」の様に、晩餐会で紹介される。(この夢は支離滅裂だ。戦前において、日本とオーストリアが同盟を結んだ事はないし、そもそも「大日本帝国」は国策の誤りを重ねてきた。)

 (この支離滅裂だが、いやにリアルな夢は、傷の痛みで中断した。ナースコールをして鎮痛剤を処方してもらった。看護師さんは「夢の続きを見てください」と言った。)

 Ⅲ、従兄妹が集まって悩み事を相談している。だがその従兄妹はもう三十年間合っていない従兄妹だ。これも荒唐無稽。

(この夢はトイレに行くので中断され起きたら、既に朝になっていた。)


 おかしな夢なので手帳に書いておいた。「夜見る夢は荒唐無稽で、一度覚めると、続きは見ないらしいい。」




2、新聞記事から


 Ⅰ、アベノミクスの明暗。

   成功した場合、インフレによる資産の増加→消費の増加→企業の業績の回復→賃金の増加→消費の増加→デフレ脱却。

   失敗した場合、円安による製造コストの増大→設備投資を控える→企業業績の悪化→賃金の抑制→増税だけが家計を圧迫する→国債の信用度の低下→日本初の金融危機。

 なんだか綱渡りのようだ。

 Ⅱ、高校英語を英語で授業する?
  
  またまた文部科学省の思いつきが始まった。中高生の学力低下が言われて久しい。ましてその学力低下世代が教員になっている。この方針は僕の夢ほどに荒唐無稽だ。本気で導入するには、英語の教師に英会話学校に一年間毎日通わせるなどの方策があろう。



 何だか脈絡のないことを書いたが、僕と言う人間の一端が出ている、と自分では思う。


いつものように世話になった医師と看護師の名前を短歌に詠みこんだ。入院中に定型を忘れないために。

・せきせきと南の風を受けながら子らは遊べり裾ひる返し・

・山の井のかたわらにある美しき樹に咲く花を忘れ難しも・

・山あいの村の外れに松ありて直ぐなるその樹凛として立つ・

・梅の咲くこの濁り江の傍らに明日への望み確かめている・

・新しき井戸を掘らんか正に弘く崩れんとする言葉の井戸を・

・長き年内に秘めたる鋭(と)き思い花咲く如く今開きたり・






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