「星座α」害25回歌会 1月17日(土)於)ホテルモントレ(横浜)
1、短歌の素材:
「神馬の鼻先に人参を差し出す」「聖地にて聞く神の聲」「新雪に感じるこの身の重さ」
「孤独な夜に音量をあげて聞く楽曲」「許せ息子よ」「雨の宵に飲む柚子入りの白湯」
「オンシジュームの新芽に感じる春の予感」「無人の小学校の体育館の小春の光」
「新年に子ども等の名を書く箸袋」「カレンダーと留めて一年を思う」「除夜の鐘の追憶」
「ケヤキの落ち葉の降る道を歩く」「パワーショベルの掴んだ鉄筋」「レコードのA面B面」
「思いがけず西日の届く病室」「神仏に祈る人の姿勢」「カルタ取りする85歳の老婆」
「筆まめの人より来ない年賀状」「咲き始めた白梅の感じる春の華やぎ」。
2、主な論点:
「説明になっていないか」「おさめ方は上手いが個性はあるか」「自分だけ面白がっている」
「言葉の集約が必要ではないか」「言葉が重すぎる」「センチメンタルに流れていないか」
「言葉に必然性はあるか」「すらすら詠めているが、それが欠点となっている」
「洒落ていないか」「流れが止まっていないか」「読者が足して読むのは表現不足」
「逆に言葉が足りないのも表現不足」「中心が絞れているか」「個性は言葉の勢い」
「一首の独立性はあるか」「言葉に無駄はないか」「工夫の余地の有無」「連体止めは古い」
「形容詞と副詞の用法」「感想に終わっていないか」「自分で掴んだ言葉を使え」。
そのほか時間に余裕があったので、尾崎左永子主筆の話を聞いた。
「好きな歌人、好きな歌をさがして、どっぷりと浸かる時期があっていい。」
「短歌の『われ』とは自分の言葉の勢いである。」
「上手い歌は誉め言葉ではない。上手くなくてもいい歌を詠もう。」
「いい歌とは踏みこみの深さである。」
3、会の運営:
・数人が発言したのち、「星座」「星座α」の選者二人が発言。
・最後に三首まとめて、尾崎左永子主筆が講評する。
・参加者20人で、活発な議論があり、大きな収穫があった.
4、新年会:
・ホテルモントレの、和食のシェフ(「星座」選者松崎英司)の懐石料理を食べた。
・尾崎左永子主筆が冒頭の挨拶をし、僕が乾杯の音頭をとった。
・参加者が全員、今年の抱負を述べた。
・最後の締めは松崎英司が行った。
・僕は事前に食べらないものをシェフに渡していたが、
海老と椎茸は100回噛んだ。肉や初めて食べる食材は50回噛んだ。
・こういう時の胃のないのが心にしみる。
料理の味や、会話を楽しむより、噛む回数を数えるのは、何とも味気ない。
料理は美味しかった。(胃があれば、もっと楽しめる。)
・その代り、歌会と新年会の間に、尾崎主筆と話し込んだ。
そこでは「元気になって、本当によかった。」と言われた。
「運河」に入会して以来、心配をかけて来たので、
これから頑張って行こうと思う。